「スマホ本体はある。でも、電話番号がない」相談に来る方のなかで、回線が止まり、電話もネットも使えない方は相変わらず多いです。10月14日「誰でもスマホ」を運営する株式会社アーラリンクが、携帯電話を失った・または失いかけた359人のうち39.6%が、住まいも失った、あるいは失いかけたという調査を発表しました。13日には東京都も、さまざまな事情でスマートフォンを持てない方に、3か月間無料で貸し出す事業を発表しています。こうした動きもあり、メディアから「現場ではどうですか」と問い合わせをいただくことも増えました。
佐々木大志郎
@dai46u.bsky.social
複数の生活困窮者支援NPOで現場支援・新規事業・事務局・広報・資金調達│現職:つくろい東京ファンド新規事業部長・NPO法人トイミッケ代表理事・反貧困ネットワーク・北関東医療相談会│生活保護おじさん
生活保護の車保有をめぐり、厚生労働省が、未就学児を育てるひとり親世帯について要件を緩和する方向で検討に入ったとの報道がありました。これは歓迎したいです。東京を中心に活動しているとうっかり忘れそうになりますが、「車がないと生活が成り立たない」という相談は結構あります。
生活保護は「少しずつ働いて、少しずつ生活を立て直す」と、本当に相性が悪いです。商業出版もされている小説家の方が、生活保護を利用しながら執筆を続け、印税が入ってもその分保護費が減ることなどを理由に活動休止を表明。その後、批判を受け、Xのアカウントも削除された、というニュースがありました。すでに元の投稿も消えていて、ご本人の事情は外からは分かりません。なので、この方について何かを断定するつもりはありません。
「若者の相談が多い」とよく書いていますが、その「若者」は20代だけではありません。いわゆる後期若年層、30代後半まで含めた人たちからの相談も多いです。直近では、実家で暮らしているそうした「若者」からの相談が重なりました。以前は「親に家を出された」というタイミングで相談が来ることが多かった印象があります。最近は少し違って、「実家に住んだまま、自分だけ生活保護を利用できませんか」という相談が増えたように感じます。
「東京に行きたいです」「今月末上京して申請します」。9月に『地方から東京に来てすぐに生活保護を利用したい方へのガイド』を公開してから、こうした相談は相変わらず続いています。意外と多かったのが、支援に関わる方からの連絡でした。「うちにも同じような相談が来ています。やはり同じなのですね」と。なかには独自のリソースで受け入れている団体もあって、本当にすごいと思います。ただ、そうした場所もやはりいっぱいになっています。
「発達障害があります」と、相談のなかで自分から話してくれる若い人は珍しくありません。診断を受けている人もいれば、受けていない人もいます。もちろん、遅刻やドタキャンを障害と結びつけたいわけではありません。ただ、特に若者の相談では、約束の時間に来られなかったり、連絡なしでキャンセルになったりすることは日常茶飯事です。 支援する側は、わりと「待ってなんぼ」なところがあります。寝坊ならまだいい。困るのは、そのまま連絡が途切れてしまうことです。数か月後、ときには1年後に、別の支援団体を経由して「また困っている」とつながり直すことがあります。
親や周囲を頼れない若者の8割が、この1年に「受診や治療が必要と思うほどの病気やケガ」を経験している。認定NPO法人D×Pが13日に公表した調査では、そのうち約53%が「受診・治療しなかったことがある」と回答。理由で最も多かったのは「経済的な理由」で62%でした。路上やネットカフェで暮らす若者の医療ニーズは、私も「せかいビバーク」の現場でかなり直面します。
「20代で生活保護」が話題になるたびに、繰り返し言いたくなることがあります。本人も、支援団体も、最初から生活保護につなぎたいわけではない。「働きたい。でも住まいがない」という人に、ちょうどいい制度がほとんどないんです。「不安定な労働環境で入社19日で退職した男性。両親にも頼れず20代で生活保護受給者に」(AERA)という記事が出て、またこの手の話題がまとめサイトなどで広がっています。
なぜ、福祉制度の「入口」にはたどり着けたのに、その「出口」に外れてしまうのか。「突然、毎日が『はじめての確定申告』になるからでは」という仮説が(私の中で)あります。制度を利用し始めると、期限までに書類を書いて集める、行動する前に確認する、決められた時間に決められた場所へ行く、といったことが一気に始まります。個人的には、生活保護を含めて「福祉制度が使いにくい」という話のなかには、かなりの割合で「スケジュール管理と進捗管理が難しい」という問題があると思っています。
「やはりGoogle検索のAIモードしか勝たんよね」昨日、福祉制度をシステム化して社会実装する試みを、私とはまた別の方向、教育分野で進めて大成功されている某NPO代表の方と、久しぶりにお話ししました。そこで一致したのが、生活困窮者支援でも結局「使われているのはGoogle検索のAIモードだよね」という話です。XなどでAI関連の情報を追っていると感覚が麻痺してきますが、「普通の人が日常的に使うAI」を考えると、最先端のエージェントがどうとかではないんですよね。Google検索のAIモードだったり、ChatGPTの無料版だったりする。
「自分が本当に暮らしたいのは、出入り自由な刑務所なんですよ」数年前、支援で出会った方が半ば自虐的にそう話していたことを、今でも時々思い出します。昨日(10/3)、東京新聞に「無低入所が長期化、平均10年も。県が所管34施設調査」という記事が出ました。埼玉県が所管する無料低額宿泊所34施設を調べたところ、多くが満員かそれに近く、入所が長期化。平均入所期間が約10年という施設もあったとのこと。
「親元を出たい。でも、お金がない。生活保護を使って家を出たい」今日も遠方にいる若者から、そんな相談が立て続けに来ています。離れた場所から連絡を取り、電話で話します。育ってきた環境や家庭の事情から、自立するときに親の援助を受けることが難しい。しかも、その家庭を足場にして働き、お金を貯めることも難しい。家を出たいのに、家を出るためのお金をつくれない。八方塞がりのなかでの相談です。
都内で、ホームレス状態から生活保護を利用して、そこからアパートを借りて生活を立て直す。そんなことが普通にできた時代は、もう終わった「かも」しれない。最近、2020年頃に「せかいビバーク」で出会ってから、もう5年以上関わっている若者と改めて話しました。ホームレス状態でスキマバイトをしながら、複数の自治体の公的支援や民間支援を横断して、関東・関西を移動しまくっていた若者です。今はなんとかアパートに定住しています。
「連休」が、すべての人にとって休みになるわけではない。9月に入って、天候の悪い日が続いています。安定した住まいを失い、ネットカフェなどを転々としている人たちには、台風や大雨、そして連休が直撃します。シルバーウィークには、台風のなか行き場を失った40代の方からSOSがあり、連携団体のシェルターの空きをお願いして、なんとかその夜をしのいでもらいました。同じタイミングで子ども支援団体からも「今日いる場所がない人がいる」と相談が入り、ほかにも次々と対応が続きました。
9/26のTENOHASI @tenohasi さんと #ほしぞら医療班 @tsukuroitokyo の医療相談&生活相談会@東池袋中央公園。各相談は17時頃から、食料配布は18時から。充電サービスも17時30分頃より実施中。雨が降り続いています。お足元に気をつけてお越しください!
【地方から東京に来て、生活保護を利用したい方へ】上京前に知ってほしいことをまとめたページを公開しました。上京後の生活保護申請、宿泊先、アパートへの転居、支援団体にできること・できないこと、悪質な貧困ビジネスの見分け方などを、現場からできるだけ具体的にまとめています。長いので必要な部分だけ(AI要約するなどしても)ご参照ください。 → toimikke.org/tokyo-guide
【明日8/29(土)10〜18時|全国一斉・無料相談】生活・住まい・借金・生活保護など、困りごとを相談できる「いのちと暮らしを守るなんでも電話相談会」を開催します。☎0120-157-930/電話が止まっている方もスマホをFreeWi-Fiにつなげば、Webから無料で通話できる「ボイチャ相談!」が使えます。地域によってはLINE電話にも対応。 全国24都道府県・27会場で開催。 対面相談は13都府県14会場、うち9会場で食料支援もあります。 対面:秋田/宮城/栃木/埼玉/東京/石川/長野/愛知/大阪/兵庫/香川/愛媛/福岡(2会場)
8/22のTENOHASI @tenohasi さんと #ほしぞら医療班 @tsukuroitokyo の医療相談&生活相談会@東池袋中央公園。各相談は17時頃から、食料配布は18時からは予定通りですが、その他はあまりにも豪雨で一部対応が変更になっています。詳細は各テントにお越しください!
「menuのアカウントが使えなくなった。まさかこのタイミングで。大誤算」「せかいビバーク」をきっかけにつながり、今もやりとりを続けている方から、直近こんな連絡がありました。その方はネットカフェで暮らしながら、複数のフードデリバリーを掛け持ちして生計を立てています。何があったのだろうと思っていた矢先、menuが9月30日でサービス終了予定、運営会社も解散・清算するとの発表。この方も含め、ロケットナウなどと並行して稼働する配達員も多いと聞きます。しかし、
無料低額宿泊所の現状について投稿してから「じゃあ、どうすればいい」「生活保護を申請するのが怖い」という相談を頂きました。申請自体をためらわないでほしいと思う一方、東京では受け皿が乏しく、いったん施設に入ることを避けづらい場合も確かにあります。だからこそ重要なのは「入口」より「出口」です。 無料低額宿泊所で最も問題だと感じるのは「入るほかないこと」以上に、「出たいのに出られない/出してもらえないこと」です。生活保護は居宅での生活が基本です。居宅生活が可能なら、アパートへの転居は、本人の希望に基づいて対応させるべきです。(続
8/8のTENOHASI @tenohasi さんと #ほしぞら医療班 @tsukuroitokyo の医療相談&生活相談会@東池袋中央公園。各相談は17時頃から、食料配布は18時から。無料Wi-Fiと充電サービスも17時頃より実施中。蝉の声が!すごい!どうかお気軽にお越しください!
生活保護を利用したいが、無料低額宿泊所は避けたい。今の施設を出たい。そんな相談が続いています。生活保護は、本人の自立を支える制度です。保護費が支援より収益を優先する施設へ流れるなら、見過ごせません。「屋根があればいい」ではなく、安全と自己決定まで問われます。 ただ一方で、無料低額宿泊所を断る/脱出のお手伝いをした直後から、「今夜どこで寝るのか」のリソース探しが始まる。一見良さそうなネットカフェ保護も、使える宿泊費は日額2,300円程度でしかなく、食費を削って6〜7時間の寝床で精いっぱい。権利はあっても、選択肢が乏しいのが現実です。
7/25のTENOHASI @tenohasi さんと #ほしぞら医療班 @tsukuroitokyo の医療相談&生活相談会@東池袋中央公園。各相談は17時頃から、食料配布は18時から。無料Wi-Fiと充電サービスも17時頃より実施中。突発的な雨が心配でしたが、今のところ大丈夫そう。お気軽にお越しくださいませ!
7/11のTENOHASI @tenohasi さんと #ほしぞら医療班 @tsukuroitokyo の医療相談&生活相談会@東池袋中央公園。各相談は17時頃から、食料配布は18時から。無料Wi-Fiと充電サービスも17時頃より実施中。比較的涼しいので、どうかお気軽に!
「そんなにAIちゃんに相談するなら、AIちゃん家の子になっちゃいなさい!」……という冗談はさておき。最近、AIは本当にインフラになったのだと感じます。面談で「AIと壁打ちしたチャット履歴」を見せられたり、メールでAIに相談した文章がそのまま送られてきたりすることが増えました。こちらも、AIで整理されたアウトプットをレビューしているような感覚になる場面があります。もちろん、基本的にはプラスです。困っている人が、自分の状況を言語化したり、相談前に考えを整理したりできるのは、とても大事なことです。(続)
若者を雇いたい企業はある。けれど、働くための住まいや生活の基盤がない若者もいる。7月に入り、報道を見た企業の方々から、「支援につながった、仕事を探している若者を紹介してほしい」というお問い合わせが相次いでいます。そこには、確かなミスマッチがあります。ただ、現在は日々の支援対応で手いっぱいで、一件ずつご連絡を精査し、すぐに就労につなぐ体制まではつくれず、申し訳ない……。それでも、こうした反響を一過性のものにせず、支援と仕事をどう結び直せるのか、考えていきたいと思います。
お寺関係で配布・発行されているペーパー『仏教ライフ』157号(仏教情報センター刊)に、寄稿させていただきました!せかいビバークは現在、お寺2か所に設置していただいているのですが、そのご縁でお声がけいただき、活動の内容や現状について書いています。こういうペーパーがあること自体、恥ずかしながら今回初めて知りました……。そして、各宗派の僧侶が仏事・信仰・人生の悩みに答える「仏教テレフォン相談」を毎日実施されていることも、今回初めて知って驚きました……。
雨宮処凜さんの『25年、フリーランスで食べてます』(河出新書)に、佐々木が「生活困窮者支援に関わるフリーランス」としてインタビューされています(そんな大それたものでは全然ないのですが)。 いまも複数の組織に所属しているので、厳密にはフリーランスとは言い切れないかもしれません(パラレルキャリア?よく分からない)。ただ、まったく知見のないところから、フリーランス的な働き方・仕事の取り方でここまで来た実感はあり、そのあたりをお話ししました。
10月末から11月に入り、寒さが急速に増し、同時に相談が激増するシーズンに突入。ネットカフェと路上を行き来しながら「お金がないから今夜は野宿」が難しくなった方からのSOSが増えているのはもちろん、ある程度の居場所があったにもかかわらず出てしまったという方も重なり、気候変動による気分の上下がかなり影を落としていると感じます。 移動してきた方はいったん受け止め、若い人は若者支援団体とともに支援を行い、精神的な課題を抱える方は訪問看護のスタッフと今後のことを考えていきます。📰活動報告 11/12(水) 🌿年末年始、住まいを失う方を支えるクラファン実施中です!どうか応援ください!(ページはリプ欄)
NPO法人トイミッケ、SVP東京の2025年度投資・協働先(全6団体)に選ばれました! まだまだ伸びしろだらけですが、みんなと一緒に「いつでも・どこでもSOSに手が届く社会」へ前進します。応援よろしくお願いします!