オープンアクセスといえば、欧州の人文学・社会科学方面を中心とした学術出版のオープンアクセスを推進するコンソシアムOAPEN(Open Access Publishing in European Networks)のサイトも便利です。 複数の出版社の刊行物をまとめて検索して、その場でPDFのダウンロードまでできます。 oapen.org
承前rp. 刀研機構の2027年度調査研究助成事業について、審査結果を公開しました。2回目となる今回は分野・部門の拡充、またより応募しやすい仕組みの整備にも取り組んでいます。その結果が、応募件数の増加や内容の充実にも反映されたようです。 toukenkikou.or.jp/support/ 初年度の研究期間は今年12月末まで。来年以降、その成果発表も予定しておりますので、審神者の皆さま、本丸刀剣保存会の会員の方々には、どうぞ引き続き見守っていただければ幸いです。
調査研究助成事業
一般社団法人 刀剣文化研究保全機構(刀研機構)では、美術館・博物館等に勤務する職員(常勤・非常勤を問わない)を対象に、刀剣文化を中心とする美術史学、歴史学、考古学分野の調査研究を助成します。
toukenkikou.or.jp
【新刊】やっと須藤さんに教えてもらった本が読めた。私は久しぶりに翻訳を通じてその美しさに放心した。こんなに数字の羅列を魅惑的に語れる人がいるだろうか。この文学は光源氏の孫が時を超えて登場するが人間が主人公ではない。寺院や風土や庭園がまさしく主人公であり無数の物語の襞を織りなす。 たとえば35節では古寺で微震が起きる。大門、鐘楼、仏塔と生き物の痙攣のように脈動して、やがて死のように静止と静寂が到来する。その簡素なまでの描写に死の様々な様相が湧き起こる。京都全体が生命体であるかのようであり、時を超える光源氏の孫はその古都が生み出す精霊のようにさえ思えてくる。
須藤輝彦さんの 『たまたま、この世界に生まれて──ミラン・クンデラと運命』の素晴らしさは〈運命〉という概念がクンデラの諸作品の中で様々に機能して、目的論的で平凡な〈運命〉を溶解し多様に変容させることでクンデラが諸作品を通じて一つに問いかけたものを逆に結晶化させていく卓越さにある。 これは逆に言えば哲学と逆の方法によって哲学を発動させていることに他ならない。概念を動かすことで物語が脱構築されるのではなく、物語が概念の方を脱構築させていくのである。まだ成功している人は世界中にも数えるほどしかいない。哲学と文学の交接関係である。
須藤輝彦さんの 『たまたま、この世界に生まれて──ミラン・クンデラと運命』の素晴らしさは〈運命〉という概念がクンデラの諸作品の中で様々に機能して、目的論的で平凡な〈運命〉を溶解し多様に変容させることでクンデラが諸作品を通じて一つに問いかけたものを逆に結晶化させていく卓越さにある。 これは逆に言えば哲学と逆の方法によって哲学を発動させていることに他ならない。概念を動かすことで物語が脱構築されるのではなく、物語が概念の方を脱構築させていくのである。まだ成功している人は世界中にも数えるほどしかいない。哲学と文学の交接関係である。
【黒と白の饗宴・国書刊行会✕白水社 合同書籍販売会】 この9月26・27日開催の販売会、改めて以下に詳細のリンクを。どうぞよろしくお願い致します。 kokusho.co.jp/news/2026/09... ★住所:東京都板橋区小豆沢2-9-19(国書日本語学校小豆沢校舎) ★最寄り駅:都営三田線・志村坂上駅(「A1」出口より徒歩6分) #国書白水合同販売会
毎日新聞書評を書きました。 『日本の図書館建築 増補改訂版』=五十嵐太郎、李明喜・編 mainichi.jp/articles/202... 「2021年に刊行された書物の増補改訂版として、新たに『人が集まり、滞在する場としての空間』と題した新章(第5章)を設け、18件の図書館が追加された。旧版のサブタイトルは『建築からプロジェクトへ』だったが、増補改訂版は『プロジェクトから日常へ』。」
今週の本棚:橋本麻里・評 『日本の図書館建築 増補改訂版』=五十嵐太郎、李明喜・編 | 毎日新聞
(勉誠社・4620円) 過去から未来へ 「庫」は「日常」に進化する 書名に「建築」とあるものの、物理的な「ハコ」だけの話ではもちろんない。本書が語ろうとしているのは、「図書館」という営みの総体をいかに構想していくか、という点にこそある。ここで取り上げられる図書館は、住友家が建物を寄付することで1
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毎週ほぼ金曜日に更新しているYouTubeチャンネル「哲学の劇場」、今週は前回に続いて特別企画をお送りしています。 今回は、三牧聖子さんをゲストにお迎えして、編著『「アメリカの戦争」と世界危機――イラン侵攻は何をもたらすのか』(岩波新書新赤版2114、岩波書店、2026/06)やこれまでのご活動、目下の状況についての見解などを伺いました。 『人文的、あまりに人文的 同人版』の次号(第7号)に、インタビュー特集「戦争」の一部として掲載予定です。 www.youtube.com/watch?v=NFpg...
#277 #特別企画 #インタビュー 特集「戦争」ゲスト:三牧聖子
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吉川浩満くんとお送りしているYouTubeチャンネル「哲学の劇場」で、新しい動画を公開しました。 永井玲衣さんをゲストにお迎えして、新著『せんそうって』(写真:八木咲、講談社、2026)やそのもとになった活動についてお話を伺いました。 このインタヴューを元にした記事は、『人文的、あまりに人文的 同人版』の次号(第7号)にも、インタヴュー特集「戦争」の一部として掲載予定です。 www.youtube.com/watch?v=4ko0...
『図書』2026年10月号(岩波書店)に、連載「岩波文庫百話」その18を書きました。 今回は次の2話です。 第35話:作と著と 第36話:野上家の仕事 岩波文庫の著作者表記に「夏目漱石作」「夏目漱石著」という区別があるのですが、これはどういうものかを眺めているのが第35話。 第36話は、彌生子(小説、随筆、翻訳)、豊一郎(翻訳、古典の校訂)、素一(翻訳)と、親子揃って岩波文庫に本が入っている野上家の仕事を見ております。 近くウェブにも掲載予定です。 『図書』での連載も、残るところあと2回となりました。 同誌では、小川哲さんが「岩波文庫の倒し方」を連載中です。
お坊さんと現代哲学勉強会があり、山本さんは多分どこかで教授やってるので呼び出しは遠慮して例の場所へwwこの佇まいから想像を超える相変わらずの品揃えにびっくりする。人文書の新刊網羅してるし凄すぎ。野本さんの名著『フレーゲ・ルネサンス: 言語・論理・数学の哲学への招待』があったので鎌倉ご近所の方はゲットくだされ!
ペケッターの方で話題になっていた皇居の大壺は、加藤土師萌(1900~68、人間国宝)の「緑地金襴手飾壺」。 晩年に宮内庁から大壺の依頼を受けて制作、完成直前に作家が亡くなったため、家族が仕上げて皇居に上納した作品です。2024年にこれまで知られていなかった姉妹作が紹介されました。なんと50個(!)作ってみて、最上の1個を家族が仕上げて上納したとのこと(残した2個は京都市の京都国立近代美術館などに収蔵)。 岐阜県現代陶芸美術の担当学芸員さんからずっと聞いていたので、思わぬ場面で目にして驚きました。 digital.asahi.com/articles/ASS...
皇居上納の大壺 姉妹作を初公開 人間国宝の遺作、岐阜・多治見で:朝日新聞
黄色い胴体に鮮やかな金箔(きんぱく)で菊が描かれた磁器の大壺(おおつぼ)が、岐阜県多治見市の県現代陶芸美術館で開催中の「うつわの大中小展」で初公開されている。実はこの大作、皇居に上納された大壺と色違…
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吉川浩満くんとお送りしているYouTubeチャンネル「哲学の劇場」で、新しい動画を公開しました。 永井玲衣さんをゲストにお迎えして、新著『せんそうって』(写真:八木咲、講談社、2026)やそのもとになった活動についてお話を伺いました。 このインタヴューを元にした記事は、『人文的、あまりに人文的 同人版』の次号(第7号)にも、インタヴュー特集「戦争」の一部として掲載予定です。 www.youtube.com/watch?v=4ko0...
#276 #特別企画 #インタビュー 特集「戦争」ゲスト:永井玲衣
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現代思想2026年10月号(9/28) 特集=危機にある文化財 www.seidosha.co.jp/book/index.p... いろいろ危機ですね。この特集では今年3月まで国立新美術館館長・国立美術館理事長を務められた逢坂恵理子さんと対談しました。 「美術館からみる文化行政の未来 / 逢坂恵理子+橋本麻里」 (お名前誤記していたので再投。失礼しました)
【新刊】山東京伝の『桜姫全伝暁草子』の構造が『ドグラマグラ』と同じものであることを教えてくれたのは荒俣宏さんだった。遂に文庫でこの壮大な怪奇幻想文学が現代語で読める。1985年荒俣はこの『本朝幻想文学縁起』で誰よりも先んじて日本幻想文学の系譜を掘り起こした。その巻頭を飾った物語だ。 この怪奇幻想文学の異様さは巻頭に並べられる抜群のセンスの参考文献である。山東京伝はなんとこれらを組み合わせて作り出しただけだと宣言するのである。言うなれば無意識の自動書記が如く、精神の古層の物語を解放したと言わんばかりだ。既にこの仕掛けが因縁怨念渦巻く物語全体に効果を及ぼすのだ。
【復刊】知る人ぞ知る幻の名著が密かに復活した。国書刊行会さんで豪華装丁にしてもいいくらいのコレクションである。1977年に若き荒俣宏さんが子供達にも読めるように名作怪奇・幻想・SF文学をダイジェストでいち早く紹介したものである。表紙のチープ感とは裏腹にラブクラフト、ブラッドベリ、フィリップ・K・ディック、リチャードマシスンなど総勢38名!こんな英才教育を当時の子供は受けていたので後から本編を読んだ時に私のように「どうしてなんだ…この話…なぜか知ってる」という恐怖体験を与えるのである。イラストの濃度も凄い。 ユアコースシリーズ 『世界の恐怖怪談』 復刊ドットコム
【新刊】「ローマのソクラテス」と呼ばれた著作を残さない哲人ムソニウス・ルフスの言行録が初めて邦訳された。しかも最新資料を併載。「哲学者に相応しい職業は何か?」なるほど哲学者は職業ではない。答えは大地を耕す農業を生業とせよである。今日これ以上素晴らしい回答があるだろうか。大変だけどね。みんなで育ててみんなで食う。この上で哲学者がやっと息が出来る。大変だけどね。俺も農家バイトしたからわかるよ。宮澤賢治は耕し思考した。 『ムソニウス・ルフス 言行録』 川本 愛・近藤智彦 訳 講談社学術文庫
急に山本さんがRCサクセションなんて出すからいろいろ思い出してしまう。武道館コンサート友達に連れられて行ったらトランジスタラジオのターンでハミングするところを武道館のお客さん全員でやるのですよ。それをバックに清志郎がシャウトするという…あれが忘れられなくて。
大友克洋の薄い本が届きました♪とりあえず今でている分は全部揃ったかな。これが素晴らしいのは大友克洋全集がビニールカバー仕様のため各巻の間にこの解説本を挟めばカバーが張り付かない機能があるところです。色調も全て合わせてあります。「中身はオマケです」と著者は謙遜されていますが、恐るべき関連資料とその収集領域。連載時における背景の精妙で立体的な整理。今後全巻に挟めるように薄い本を作ってくれるそうです。感謝します! 大友克洋全集解説 著者・発行者 鈴木淳也
ブログに日本語訳プラトン全集類の書誌をまとめてみました。 古くは木村鷹太郎が明治期に英訳を底本として訳した「プラトーン全集」(1933-1934)から、最近のものでは水崎博明がやはり個人で訳した「プラトーン著作集」(2011-2018)まで、12の全集類について各巻構成などを整理しました。 木村鷹太郎版から、角川書店版(1973-1977)や岩波書店版(1974-1978)までの本については、国立国会図書館デジタルコレクションで公開されているデータへのリンクを添えてあります。 yakumoizuru.hatenadiary.jp/entry/2026/0...
プラトン著作リスト - 作品メモランダム
ここではプラトンの著作についてまとめます。 少しずつ追記・改訂してゆく予定です。 ■凡例 ・本項目のうち、[NDL]という表記は国立国会図書館デジタルコレクションで公開されているデータへのリンクです。ものによっては「送信サービスで閲覧可能」の設定(要ログイン)になっている本もあります。 ・翻訳のもとになった底本の書誌は、それぞれの訳者の表記を採用しています。そのため、同じ本でもそれぞれ少し表記が違...
yakumoizuru.hatenadiary.jp
【新刊】初めて全巻を読むことができた。江戸時代の僧、円通が天動説・地動説を批判して須弥山説を当時の天文学の知識を総動員させて主張する仏教天文学の主著である。全編漢文で書かれたものを現代語訳して詳細な注が配されている。こう聞くと一見とんでもない妄想奇天烈本に聞こえるかもしれないが、江戸時代の科学がここまで世界の科学にも向けられていたことにまず心動かされる。コペルニクスやティコの図まで掲載しこれらの説を取り上げているのだ。月も太陽も須弥山の周りを巡るので当然無理が生じる。だが観測事実は世界のどこでも変わらないのでこの沢山の誤差を周回円を斜めにして説明したり苦心している。科学精神は溢れている。
赤飯好きすぎて…冬瓜と生姜鳥団子の小鍋、水蛸の梅肉のせ、茄子と万願寺とうがらしの味噌焼き、豆腐と手毬麩の味噌汁、漬物。食後は梨。