怪奇幻想作家目録

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怪奇、幻想、ホラー作家の誕生日を投稿します。

10月13日はガイ・ブースビーの誕生日(1867)。作家。19世紀ヴィクトリア朝の大衆雑誌にセンセーショナルな小説を書いた。ブースビーの代表作、邦訳に『怪人フー・マンチュー』の先駆けである、不死と世界征服を企むオカルト犯罪者、ニコラ博士が主人公の『魔法医師ニコラ』がある。 ブースビーはイギリス植民地時代の南オーストラリアの名家の生まれ。英国と南オーストラリアを行き来し、最終的にロンドンに落ち着く。様々な職業を転々とし、1894年に放浪記を出版。これがヒットして作家として活動をはじめる。38歳で病没。

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告知を忘れてました。今月、光文社は電子書籍ホラーフェアをAmazonと提携で開催。私の「妖臣蔵」三部作、一休シリーズ、「夜の果ての街」など光文社から刊行した作品群全てを30%OFFで販売しています。Kindleの朝松健本で3割引の光文社本がそれです。 このフェアの影響が他社の電子書籍にも出ると嬉しいですね。

10月12日はレスター・デントの誕生日(1904)。パルプマガジン作家。SF作家。ヒーローものの『ドック・サヴェジ』シリーズの主著者として知られる。ケネス・ロブスン名義を使用した。これは『ドック・サヴェジ』シリーズを書く時に作家達が共有した名義。だが、大半をデントが書いている。邦訳が早川書房から。

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10月12日はアレイスター・クロウリーの誕生日(1875)。魔術師。オカルティスト。経歴は正確な情報がないので省く。文才があり著書を大量に残した。国書刊行会から『アレイスター・クロウリー著作集』の新装版、創元推理文庫にオカルト小説『ムーンチャイルド』『黒魔術の娘』がある。 クロウリーの神秘性と思想がサブカルチャーに残した影響は大きい。たとえばアレイスター・クロウリーをインターネットで検索しようとすると、彼に関する大量の単語がサジェストされる。検索結果も膨大で真偽が怪しいものから、彼がモデルになったアニメキャラや小説が並ぶ。

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10月12日はリチャード・マーシュ(本名、リチャード・バーナード・ヘルドマン)の誕生日(1857)。マーシュにはスーパーナチュラルのスリラー『黄金虫』がある。ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』と同じ1897年に出版された『黄金虫』は『ドラキュラ』の数倍読まれたとされる。 マーシュはロンドンのレース商人の家庭生まれ。20代から少年向けの冒険小説を出版。だが共同編集者とのビジネス上のトラブルで、以降はリチャード・マーシュ名義を使用した。マーシュはホラーやミステリー、SFなど精力的に作品を発表する。孫にホラー作家のロバート・エイクマンがいる。

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10月12日はトマス・バーネット・スワンの誕生日(1928)。SF、ファンタジー作家。詩も出版している。世紀末詩人アーネスト・ドウスンやA・A・ミルンの研究書も執筆。ハヤカワFT文庫に中篇集『薔薇の荘園』。処女長篇となる『ミノタウロスの森』など。 スワンはフロリダ生まれ。ウィアード・テールズ誌やプラネット・ストーリーズ誌を読みふけりバローズが愛読書だった。朝鮮戦争では海軍に従軍。英語教師として教鞭をとるかたわら小説を投稿。1958年にデビュー。史実に神話や伝説を挟み青春や愛を讃えるのを得意とした。がんの為に47歳で逝去。

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10月12日は橘小夢(本名、加藤凞)の誕生日(1892)。妖艶、退廃な美人画を描いた。一般に広く浸透しているとはいえない。岡本綺堂と交友があり『半七捕物帳』や『綺堂脚本十種』の装幀も担当。雑誌の怪奇幻想文学を中心に挿絵を描いた。河出書房新社から『橘小夢画集 日本の妖美』 橘は秋田県秋田市の家人の血筋。父の則幹は漢学者。橘は心臓に疾患を抱えており、幼少期から病弱だった。20歳まで生きられないという声もあり、祖父は橘に好きな絵で身を立てるように促す。また地元の詩人、帯屋久太郎の尽力により、橘を支援する会が発足。橘は日本画の美を追求。歌舞伎や民俗伝説、幻想文学を元に妖麗で夢想的な世界を描いた。

今日は怪奇幻想作家の誕生日はありません。といっても調べていると毎日、見逃していた作家が2人くらい出てきます。怪奇幻想は奥が深く、汲めども汲めども尽きません。ゲドが産み出した魔法の泉のようです。

10月10日は橘外男の誕生日(1894)。軍人の家庭に生まれる。父の都合で引越し、下級生への恐喝を繰り返し中学を中退、札幌の叔父に預けられるも横領で投獄される等、各地を転々とする。1936年に『文藝春秋』の実話小説に入選。作家デビュー。 戦中は満州へ。敗戦の帰国後、カストリ雑誌から少女誌まで幅広く活躍。怪談からSFまでジャンルを問わず書いた。1938年『ナリン殿下への回想』で直木賞を受賞。これらは後に教養文庫の三冊本にまとめられた。さらに一連の代表作を中央書院が『橘外男ワンダーランド』としてジャンル別傑作選を出版。

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10月10日は倉橋由美子(本名、熊谷由美子)の誕生日(1935)。大学在学中に『パルタイ』を発表し注目される。作家生活に入ると文学作品を中心に活躍。36歳の時に『夢の浮橋』を書いたのを皮切りに69歳で死ぬまで『夢の浮橋』に登場する人物を扱った連作を書き続けた。 『夢の浮橋』以降、倉橋作品は怪奇幻想色が強くなる。『アマノン国往還記』で泉鏡花文学賞受賞。『大人のための残酷童話』(以上、新潮社)もロングセラーに。国書刊行会の『新編 日本幻想文学集成 第1巻』に山尾悠子が選んだ倉橋由美子の怪奇幻想短編が収録。

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10月10日は野坂昭如の誕生日(1930)。高畑勲が監督をした『火垂るの墓』の原作者として有名。独特の文体を駆使する。野坂の怪奇幻想には短編集『砂絵呪縛後日怪談』(講談社)、『乱離骨灰鬼胎草』(福武書店)、神話的想像力を持って書かれた短編『骨餓身峠死人葛』(岩波書店『骨餓身峠死人葛』収録)などがある。野坂昭如は鎌倉市生まれ。生まれてすぐに神戸に養子へ。神戸大空襲に遭遇。妹二人を亡くしている。上京しシャンソン歌手を目指し早稲田大学第一文学部仏文科へ。大学中退。テレビ局へ。放送作家に。「おもちゃのチャチャチャ」など。この頃から出版社と繋がりがあり『エロ事師たち』で作家デビュー。

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10月9日は大佛次郎 (本名、野尻清彦)の誕生日(1897)。『鞍馬天狗』の原作者として有名。猫好き。『赤穂浪士』(新潮文庫)などの時代小説、戦後の現代小説、『パリ燃ゆ』(朝日新聞社)などの史伝の三つの分野を晩年まで書き続けた。このなかには『銀簪』のような怪談も含まれる。 大佛次郎は東大政治学科卒。外務省勤務の傍ら筆名を使い分け海外伝奇小説を翻訳。自らも伝奇小説を書いた。関東大震災を契機に専業作家に。大佛は『鞍馬天狗』の他に『ゆうれい船』等の冒険小説も書いた。

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10月8日はジョン・クーパー・ポーイスの誕生日(1872)。最初にヒットしたのは43歳の時に刊行した大長編『ウルフ・ソレント』(国書刊行会)。邦訳された幻想小説で有名なのは『モーウィン』(創元推理文庫)だが、英国本国でもマイナー扱いになっている。 ポーイス作品は思想が豊かで成熟しているものの、華麗で夢幻的な部分がなく、とっつきにくい。彼の神秘思想に反応したC・ウィルソンが再評価するまで、無視に近い状態にさらされていた。

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10月8日は小酒井不木(本名、小酒井光次)の誕生日(1890)。医学者で医学知識を生かした探偵小説の評論、随筆で探偵小説を大衆に根付かせる。 地主の家庭に生まれる。東京帝国大学大学院卒。医学研究の傍ら探偵小説の随筆や創作を行う。『犯罪文学研究』『殺人論』など。 小酒井不木は日没頃に執筆をはじめ朝に寝る生活を続け人間の暗部を書いた。『恋愛曲線』『人工心臓』といった幻想短編も執筆。他の作家への面倒見も良く、企画も立案した。国書刊行会に彼の業績をコンパクトにまとめた『人工心臓』ちくま文庫に『怪奇探偵小説名作選 小酒井不木集―恋愛曲線』など。

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10月7日はロバート・ウェストールの誕生日(1929)。自身の幼い頃の体験を元に戦争を扱う人気児童文学作家。優れた恐怖小説も書いており長編は『かかし』(福武書店)短編では『家に棲むもの』(『ウェストール短編集 遠い日の呼び声』(徳間書店)収録)など。しかし恐怖譚にもほぼ全部といっていいほど戦争の影がある。

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10月6日は平田篤胤の誕生日(1776)。国学者、神道家、思想家、医者。 神秘学者。復古神道の大成者。荷田春満、賀茂真淵、本居宣長とともに国学四大人の中の一人。神秘学方面の著書多数。 平田篤胤の有名なものに、SNSでも話題になった天狗に連れ去られ神仙界で呪術を身に付けたという寅吉からの聞き書きをまとめた『仙境異聞・勝五郎再生記聞』(岩波文庫)がある。

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10月6日はジョン・メトカーフの誕生日(1891)。ノーフォーク州生まれ。父は元商船員で少年向け海洋小説を書いた。第一次大戦中は英国海軍歩兵師団所属。戦後は教師の傍ら小説を執筆。メトカーフは精神が不安定で精神病院に入退院を繰り返しており、1965年にアルコール依存症で逝去。 メトカーフの邦訳は少なく、アンソロジーでのみ読めた。国書刊行会がメトカーフの処女短編集『煙をあげる脚』から怪奇幻想作品七編を採用、さらに中編『死者の饗宴』を加えた『死者の饗宴』をドーキーアーカイヴ叢書で刊行している。

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10月5日は矢野徹の誕生日(1923)。SF作家。翻訳家。代表作に『カムイの剣』がある。執筆も翻訳も膨大な数にのぼる。第二次大戦中は学徒出陣で善通寺騎兵連隊に所属。日本に本格的なSFの出版物が出現する以前の海外SFのファン1号といわれる。短命ではあるが商業SF雑誌も創刊させた。

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10月5日は佐々木喜善の誕生日(1886)。岩手県遠野市の裕福な家庭生まれ。日本の民俗学者、文学者、民話、伝説、口承文学の収集家、研究家。水野葉舟に誘われて柳田國男と合流。佐々木が柳田に郷里の怪異、伝説を披露したことで『遠野物語』が誕生した。 水野葉舟の怪談実録ものに「友人のK−氏」「S−氏」として登場するのは佐々木喜善とされる。大学時代は泉鏡花に傾倒。作家修行に励む。柳田と出会ったことで民俗学に転向し、昔話の発掘に専心する。折口信夫や金田一京助は佐々木の業績に対し「日本のグリム」と讃えた。

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10月5日はホセ・ドノソの誕生日(1924)。チリ大学在学中に奨学金を得てプリンストン大学に留学。学生の頃から創作をはじめる。1955年に短篇集『避暑地その他の短篇』でデビュー。ラテンアメリカ文学を牽引する一人となった。代表作に『夜のみだらな鳥』(水声社)。 ドノソの『夜のみだらな鳥』は強烈な読書体験を読んだ者に残す。悪夢のような作品。目眩を起こすような悪夢的作品『別荘』が現代企画社から。他にドノソの短編全集である『閉ざされた扉』が水声社から。

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10月5日はフラン・オブライエンの誕生日(1911)。本名、ブライアン・オノーラン。ティロン州ストラベーン生まれ。学生時代から活発な文学活動を行う。公務員に就くが、アイルランドの公務員は内戦以来、政治的な文章を禁じられていた。オブライエンは別名義を使用。 オブライエンは20世紀アイルランド文学、ポストモダン文学の主要人物とされる。実験的手法と奇想を扱う。別名義と一部の作品は発行部数が限られていたため、彼の作品が注目を集めるようになったのは近年である。

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初稿を出版社にお渡ししたので、出版のための準備が始まりました。 画像はイメージ画で、販売用の書籍の表紙カバー画ではありません。姫路の好古園の写真を加工したものです。   最終巻らしく、いろいろと、にぎやかな内容に仕上がりました。   一話完結の物語として始めたシリーズですが、全体を通して、一本の長いストーリーとしても読むことができます。全三巻トータルで、だいたい原稿用紙換算1000枚ぐらい。 著者的には、シリーズものというよりは、「また、1000枚級の作品を書いてしまった……」という感覚のほうが強いです。

「播磨国妖綺譚」シリーズ第三巻刊行の告知。イメージ画。小さな滝と、そのそばに生える紅葉の木。

10月4日はジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージの誕生日(1720)。イタリアの画家、建築家。廃墟、建築物の細密な版画は新古典主義建築に大きな影響を与えた。詩情、夢幻、幻想味の強い版画で一部のファンに根強い人気がある。日本では作品社のアン・ラドクリフ作品の表紙に採用されて怪奇幻想作品愛好家に知られる。マルグリット・ユルスナールもピラネージに魅了された一人。『ピラネージの黒い脳髄』(白水社)という美術エッセイを書いている。

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10月4日はアン・ライスの誕生日(1941)。ヴァンパイアのサーガである《ヴァンパイア・クロニクルズ》(扶桑社文庫)の先陣を切った『夜明けのヴァンパイア』(ハヤカワNV文庫)が映画化され世界的な大ヒットを記録。現代の吸血鬼像やゴシックホラー、サブカルチャーに大きな影響を与えた。

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10月4日はメアリ・エリザベス・ブラッドンの誕生日(1835)。ヴィクトリア朝英国の人気センセーション小説作家。センセーション小説はヴィクトリア朝英国で発生したジャンル。多くを犯罪が占め、陰謀、復讐、過去の秘密などセンセーショナルな要素を含む。ミステリー小説の先駆けである。 ブラッドンのセンセーション小説はウィルキー・コリンズと肩を並べる。代表作は近代文藝社より『レイディ・オードリーの秘密』。センセーション小説はゴシック小説の伝統も受け継いでいる。怪異譚と親和性がよい。ブラッドンの怪異譚は度々アンソロジーに邦訳されてきた。

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\ 画業60周年 竹宮惠子展 開催! / 2027年に画業60周年を迎える漫画家・竹宮惠子の展覧会を開催! 竹宮の“革命”ともいえる2作『風と木の詩』『地球へ…』にスポットをあて、作品の魅力に迫ります🍃 お楽しみに🌎 📍会場 弥生美術館(東京都文京区) 🗓️会期 2027年4月3日(土)~6月27日(日)

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10月3日はルイ・アラゴンの誕生日(1897)。フランスの小説家、詩人、文芸評論家。アラゴンにはシュルレアリスムとエロティシズムを超現実的な散文詩と直截な描写で書いた『イレーヌ』(白水社)がある。 アラゴンの『イレーヌ』ははじめに極めて少い部数が非合法の形で匿名で刷られ友人達が手にした。それから二十五年後にやはり非合法で刷られたが今度は部数も多く、広く認知される。カミュは「エロティシズムの領域における最も美しい文章」として賛えた。

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10月2日は円地文子の誕生日(1905)。本名は「富美」だが「富美」と書くのが嫌なので「ふみ」としたところ『女人芸術』掲載時になぜか「文子」になってしまった。東京下町の浅草生まれ。父は東大博言学教授。日本古典文学に強く、作風は古典的妖艶美。 円地は小山内薫に私淑。戯曲の創作をはじめる。雑誌『歌舞伎』の懸賞に『ふるさと』が当選。デビュー。円地の吸血鬼もの、憑依もの、傑作『二世の縁 捨遺』などの幻想短編を須永朝彦が選んだものが国書刊行会の『新編 日本幻想文学集成 第3巻』に収録されている。

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