奇妙な世界

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短篇小説・翻訳小説・怪奇幻想小説大好きアカウントです。ファンタスティックなものが好み。読書ブログ「奇妙な世界の片隅で」をやってます。怪奇幻想小説専門の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主宰。ブックガイド系同人誌も作ってます。#日本怪奇幻想読者クラブを主宰しています。

『フェイクドキュメンタリー「Q」』の新作エピソード、「リエコ - RIEKO」が公開されたので観てみました。 2018年、指名手配中だった男性が遺体で発見され、彼の部屋には50本ほどのビデオテープが積まれていました。そのテープの内容は全て同一で、中身はリエコという歌手の姿を映したものでした。テープにはリエコの日常やライブ活動を映したものと、テレビ番組に映るリエコ、そしてデビューしたリエコがインタビューされる番組などが映っていました…。 指名手配の男性が遺体で発見され、その部屋からかって音楽活動をしていたリエコという女性を映したビデオテープが見つかる…という体裁のエピソードです。

ダウエ・ドラーイスマ『なぜ人は見えないものを見るのか 脳と心の不思議』(小林朋子訳 原書房)を読了。オランダの心理学者による、幻肢、妄想、幻覚などをテーマにしたドキュメントです。 病によって、見えないものを見てしまうという、様々な症例が実例と共に紹介されていきます。切断したはずの手足があるように感じてしまう「幻肢」は有名ですが、自分が死んでいるという認識に囚われてしまう「コタール症候群」、身近な人がそっくりの偽物に入れ替わってしまったと信じる「カプグラ症候群」、身体の一部に異物感を感じて切断したがる「身体完全同一性障害」、

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キリル・ソコロフ監督の映画『ゼイ・ウィル・キル・ユー』(2026年 アメリカ)を観ました。 ニューヨークのマンハッタンに建つ高級マンション「バージル」に、新人メイドに化けて侵入したエイジア。生き別れの妹マリアがそこで失踪したという情報を得て、救出のためにやってきていたのです。しかし「バージル」は悪魔崇拝者たちの巣窟でした。エイジアも悪魔への生贄にされそうになりますが、逆に返り討ちにしていきます…。 悪魔崇拝者たちの館に乗り込んだ新人メイドが生贄にさせられそうになりますが、実はメイドは偽物であり、その戦闘力の高さで敵を打倒していく…というアクションホラー作品です。

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星来香文子『そこに、君の死体が埋まっている』(星雲社)を読了。 中学一年生の夏休みに、山中理は、自分に執着して執拗にいじめてくる同級生の堀龍起を衝動的に殺してしまいます。裏山の森に死体を埋めますが、家の事情からそのまま町を離れることになります。 高校二年生になった理は、両親の離婚を機に再び町に戻ってきますが、そこには殺したはずの龍起が何事もなかったかのように暮らしていました。龍起には理との一件があった時期の記憶がないというのです。再び理に近づいてくる龍起でしたが…。

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東京創元社さんより、谷崎潤一郎『乱菊物語』(創元推理文庫)をご恵贈いただきました。ありがとうございます。名作の評も高い伝奇もの作品で、読むのが楽しみです。

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本日買った本。 『アボット荘の怪異 フレデリック・カウルズ怪奇傑作選Ⅰ』(BOOKS桜鈴堂編訳)です。13篇を収録しています。 カウルズ、邦訳は「カルデンシュタインの吸血鬼」ぐらいでしょうか。 幻の怪奇作家の作品がこれだけまとめて読めるとは嬉しいところです。しかも続刊があるようで、こちらも楽しみ。

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尾八原ジュージ『予言のけもの』(KADOKAWA)を読了。 1945年、長良由布子は、大学ノートに綴られた、自分あての長い手紙を受け取ります。それは守ノ関村に住むという十五歳の少女・塔子からのものでした。塔子には不思議な予知の力があるらしく、未来のことが分かるというのです。彼女によれば、由布子はいずれ、塔子の兄・啓司と結婚するといいます。 塔子は手紙の中で、様々な人から聞いたという不思議な怪異談を話していきますが、やがてその話は彼女自身、守ノ関村やその場所が抱える秘密に及ぶことになります…。 予言の力をテーマにしたホラー小説です。物語の構成が、長く綴られた一人の少女の手紙の形になっており、

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春日武彦『鬱屈精神科医、怪物人間とひきこもる』(キネマ旬報社)を読了。 精神科医の著者による映画をテーマにしたエッセイ集です。主に怪奇・ホラー系統の映画が取り上げられており、その中でも「怪物」がテーマになっているようです。 特定の映画を取り上げ、その作品に内在する人間の精神の異様さ・グロテスクさを概観する…という感じでしょうか。文芸やアートに造詣の深い著者なので、他の著書でもその論旨の構造は似ているのですが、本書の映画作品は、かなり偏愛度というか趣味性が高い記述になっていて、読んでいて楽しいですね。

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ロバート・R・マキャモン『狼の時』(嶋田洋一訳 角川ホラー文庫)を読了。 ロシアの名門貴族の生まれながら、革命によって両親を失ったミハイル・ガラティノフは人狼の一族に拾われ、狼に変身する能力を手に入れます。成長し、英国の軍人マイケル・ガラティンとなったミハイルは、連合国側のスパイとしてナチス・ドイツと戦うことになりますが…。 狼に変身する能力を持つ軍人がスパイとなって、ナチス・ドイツと戦う…という、人狼テーマとスパイアクションを混ぜ合わせた異色のモダンホラー作品です。 主人公マイケルはタフで屈強な軍人なのですが、彼には悲壮な過去があった…というところで、

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中野善夫『積読の流儀』(国書刊行会)を読了。翻訳家として知られる著者のエッセイ集です。主に本の話題に関するエッセイが集められています。タイトル通り、積読を肯定する姿勢が気持ち良いですね。 全体に苦いユーモアがまぶされた、洒落た小文集なのですが、その中でも目立つのが本や読書に対する執念。とにかく本を読むことが全ての目的、とでもいうようなところがすごくて、高齢者になり体が動かなくなっても本を読むにはどうしたらよいか…といったところから、物理本の電子化の話題など、読書家にとっては面白く読めるところでしょうか。

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小林泰三『此方より 小林泰三未収録短編集』(角川ホラー文庫)を読了。著者の単著未収録作品を集めた短編集です。 少女を監禁し虐待しているとされた男の真実を描く「愛玩」、神になりたいという願いを持つ男のもとに願いを叶えられると奇妙な男が現れる「掌の上の宇宙」、時間転移の実験を繰り返していた男が人類の危機を知る「大いなる種族」、入院していた女子大生に執着する女医の物語「二人を繋ぐ夢」、自我に目覚めたAIが人類を滅ぼそうと決意する「強いAI」、「操りの儀式」を祖父から引き継いだ男がその役目の真相を知る「虹色の高速道路」、引っ越し先の部屋に現れる自分自身そっくりの霊をめぐる「自分霊」、

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トーマス・クヌーヴェア『グデリアの死んだ家』(安原実津訳 創元推理文庫)を読了。 2024年、ウンターリンゲンの村に洪水が押し寄せ、村人たちが避難するなか、ひとり頑なに自宅から離れようとしない81歳の女性グデリア・クロルは、洪水の最中、見知らぬ男女の死体が家の中を流れ去るのを目撃します。 40年前、グデリアは息子のニコを失い、それ以降夫のハインツはアルコール中毒となり、夫婦の仲も上手くいかなくなっていました。グデリアが家に執着するようになった理由とは何なのか…?

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セイバイン・ベアリング=グールド『人狼伝説 変身と人食いの迷信について』(ウェルズ恵子、清水千香子訳 人文書院)を読了。 1865年に刊行された、人狼伝説の研究書の古典です。紹介されている例は豊富で、ギリシャやインドの神話、中世ヨーロッパから現代(原著刊行時)に至るまで、数多くの例が挙げられています。短めのエピソードがそのまま収録されているので、ちょっとした人狼伝説集として読むこともできますね。著者の得意分野なのか、北欧の民話や神話における例が特に充実しています。

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ジュリアン・モーリー&アレクサンドル・バスティロ監督の映画『ザ・ディープ・ハウス』(2021年 フランス・ベルギー)を観ました。 世界各地の廃墟を撮影し動画に上げていたYouTuberカップルのベンとティナ。ある湖に沈んでいるという曰く付きの屋敷を撮影しにフランスにやってきます。現地で知り合った男ピエールから、森の奥にも湖が続いており、そこに屋敷が沈んでいるという話を聞き、彼の案内でそこを訪れます。水面に潜り、屋敷内を探索していたところ、次々と奇妙な現象や幻影に襲われることになります…。

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梨編『異界の断片』(平凡社)を読了。ホラー作家・梨による、異界にまつわるホラーアンソロジーです。古典的作品と現代作品がほどよく混ぜ合わされたセレクションとなっていますね。収録作が 〈幻想と異界〉 〈怪談と異界〉 〈記憶と異界〉 〈インターネットと異界〉といったテーマに分類され、それぞれ数篇が収録されています。 一本足の女が男を破滅させてしまうという「一本足の女」(岡本綺堂)、女の片腕を借りた男の物語「片腕」(川端康成)、鏡に関する怪奇作品「鏡」(村上春樹)、欧米の怪奇小説について語ったエッセイ「近頃の幽霊」(芥川龍之介)、家に関する怪談実話「白い家」(朱雀門出)、

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黒川正剛『〈奇異な裁き〉のヨーロッパ史 神判・動物裁判・魔女裁判』(教育評論社)を読了。 「神判」「決闘裁判」「動物裁判」「魔女裁判」など、ヨーロッパで「奇異な裁き」が行われたのは何故なのか、そこにどんな意味合いがあったのか、その時代的変遷は何を示しているのか、ということを探っていく本です。 魔女裁判に関しては、その残酷さ不条理さがよく知られていると思うのですが、それ以外にも不合理(現在からみると)な裁判が数多く存在し、それらはどう考えられていたのかを詳しく見ていく形になっています。

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ローラン・ビネ『遠近法』(高橋啓訳 東京創元社)を読了。 ルネサンス期のフィレンツェ、長年取り組んでいるサン・ロレンツォ聖堂のフレスコ画の前で、画家ポントルモが殺されているのが発見されます。彼のアトリエには、フィレンツェ公コジモ・デ・メディチの長女マリアの顔をしたヴィーナスとキューピッドの猥褻な絵が残されていました。コジモは、信頼する画家兼建築家のヴァザーリに事件の解明を依頼します。 一方、フランス王妃カトリーヌ・ド・メディシスは、ポントルモの残した絵を利用して、政治的スキャンダルを起こそうと画策していました…。

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詠坂雄二『電氣人閒の虞』(光文社文庫)を読了。 遠海市の名坂小学校で語られる七不思議のひとつ「電気人間」。「電気人間」は、語ると現れ、人の思考を読み、電気で人を殺す存在と言われていました。 大学で民俗学を専攻していた赤鳥美晴は、都市伝説「電気人間」を調べている最中に、変死体で発見されます。美晴の恋人である日積亨は、彼女の死の真相を知るために「電気人間」の噂を追っていきますが…。 都市伝説「電気人間」に関わったらしき人間が変死を遂げ、その謎を追っていくというミステリ作品です。序盤で変死事件がいくつも発生し、それが「電気人間」の仕業なのか、それに見せかけた人為的な殺人なのか…

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ショーン・オフェイロン『オフェイロン短篇集』(若島正訳 岩波文庫)より、「憶えてる! 憶えてるわ!」を読了。 幼い頃に背骨を傷め、それ以来ずっと車椅子で生活する女性サラ。サラにはささいなことでも何でも覚えているという優れた記憶能力がありました。実業家リチャードと結婚し遠くで暮らす妹メアリーがたまに訪れるのをサラは楽しみにしていました。 サラがリチャードに向かって、メアリーの幼い頃の話をするのを、メアリーは苦々しく思っていましたが…。

シオドア・スタージョン「思いやりと愛のあるとき」(鯨井久志訳 カモガワ編集室 ※同人出版)を読了。 その娘は絶大な富を持つワイク家の末裔でした。彼女の後見人であるキーオは、娘が愛する男が不治の病に倒れたことを聞かされ、男を助けるよう懇願されますが、どんな富と治療手段を持ってしても男を助けられないことを諭します。今まで欲しいものを何でも手に入れるように生きてきた娘は、キーオにある計画を話しますが…。

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アンブローズ・ビアス『ビアス怪奇幻想譚 この世の理を超えて』(三浦玲子訳 論創社)を読了。 アメリカの作家ビアス(1842-1913)の怪奇小説集「Can Such Things Be?」の新訳です。 森の中で死んだ男とその家族の死の不気味な暗合を描く「ハルピン・フレイザーの死」、山の廃屋で過ごした男が過去の殺人を再体験する「マカーガー峡谷の秘密」、死者の蘇りを目撃した学生たちの物語「ある夏の夜」、とある殺人と失踪事件を三者の視点から語る「月明かりの道」、死期を予言できる医師とその霊の出現を描く「死の診断」、チェスを指す人型の機械の恐怖を描いた「モクスンの傑作」、

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ウォルター・デ・ラ・メア『アリスの教母さま』(脇明子訳 東洋書林)を読了。イギリスの作家・詩人デ・ラ・メアの幻想的な短篇を集めた作品集です。 屋敷の中から子供たちが次々と姿を消してしまう「謎」、資産家の婦人が幻の少女を求め続ける「お下げに限ります」、家が破産してしまった三姉妹と空想の少女との関りを描く「ルーシー」、親戚の高齢の婦人に会いにいくことになった少女の冒険を描く「アリスの教母さま」を収録しています。

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『ピランデルロ名作集』(白水社)より「本日は即興劇を」と「未知の女」を読了。 「本日は即興劇を」(諏訪正訳) 演出家は、台本通りではなく即興劇の形で劇を進めることを宣言します。俳優たちが演じるのはシチリアのある家族たち。奔放な母親と四人の娘、歌手にのめりこんでしまう父親の姿が描かれていきます。俳優たちはいろいろと文句を言いますが、演じているうちに役に没入し始めます…。 演じられる物語は、とある家族が壊れていってしまうというメロドラマ的なものなのですが、それを演じる役者たちと演出家とのやり取りそのものが劇に取り込まれているというメタフィクション的な作品です。

『ピランデルロ名作集』(白水社)より「御意にまかす」(岩田豊雄訳)を読了。 新しく赴任してきた参事官ポンザの評判は良くありませんでした。姑のフロオラ夫人が娘に会うためにやってきたにも関わらず、同居を許さず、妻を家に閉じ込めているというのです。 ポンザの上司アガジの家で、ポンザ家の噂をしていたところ、件の人物フロオラ夫人が現れます。夫人によれば、夫人自身もポンザも多くの肉親を四年前のコルシカ大地震で失ったというのです。ポンザの行動は、妻の愛情を独占したいがためのものだと弁護します。

アンブローズ・ビアス『ビアス怪奇幻想譚 この世の理を超えて』(論創社)を読み始めました。創土社版『ビアス怪異譚』の新訳なのですが、収録作品が違う気がする…と思ったら、翻訳のベースになっている版が違うらしいです。 具体的には、論創社版の方が収録作が少なく、創土社版にしか入っていない作品がいくつかあります。そもそも論創社版も創土社版もベースが初版ではなく、初版はもっと収録作が多いのです。初版のカッセル社版は後に『生のさなかにも』に収録した作品も混じっていて、後に再編集がされているとのことでした。 それを除いても、まだ日本に未紹介の短篇がいくつかあるようで、これは初めて知りました。

オラントゥンデ・オスサンミ監督の映画『THE 4TH KIND フォース・カインド』(2009年 アメリカ)を観ました。 アラスカ州ノーム。心理学者のアビゲイル・タイラー博士は、数年前の深夜、目の前で何者かに殺害された夫の死の真相を探り続けていましたが、警察は調査を終了し、事件は迷宮入りとなっていました。 ノームでは昔から多数の行方不明者が出ており、FBIによる捜査訪問が2000回を超えるといいます。不眠症で悩む患者を複数抱えていたタイラー博士は、患者たちが共通して、深夜に白いフクロウを目撃したことを聞いて驚きます。フクロウの正体を探るため、

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