彷徨っている情報系教員

@tsuchm.bsky.social

情報系の大学教員です。職務に関係するように見えるつぶやきが多いですが、全ての発言は架空のもので、所属組織はもちろん、本人および現実世界と関係ありません。

子供が立案中の自由研究に対して、作業仮説はなに?その作業仮説を示す実験条件は?条件の統制方法は?条件を満たしているか測定はできる?実験完了の確認方法は?と立て続けに問い詰めたら拗ねられたので反省しているところ。仕方ないじゃないですか、そのスキルで飯をくっているんですから。

Google Classroom には、学生が資料を見たかどうかを確認する機能があるのですけど。期末レポートの要求事項を説明している資料を閲覧した人は n 人で、期末レポートを提出した人は m 人なんですが、n << m な状況なんですけど、これはどう解釈したら良いんでしょうか(ため息)

自分が間違えているかも(相手が正しいかも)、という可能性を考慮しない人とは、ほんと議論にならないんですよねえ。考えに考えを重ねてやっと作り上げた研究計画を実際に実行してみたら予想が外れたって経験、みんな散々やってるはずなのに、なんで?

子供にも学生にも常に同じことを言っている気がする。「相談は早めに、かつ、率直に。分からないこと、やりたいことを誤魔化さずに、時間的余裕をもって教えてくれれば、アドバイス可能なのに。時間的余裕がなくなってから知らされても、対応できないのよ」と。

機械翻訳の性能が爆上がりするまで、学生が書いてきた英文は、まず文法エラーチェック作業が必要だった。それは、あまり考えなくてもできる作業なので、とりあえずコメントするだけなら簡単だったわけだけど。今となっては、生成 AI が、文法だけでなく見た目も整ったテキストを出力してくるので、コメントするためには、まじめに考える時間をかける必要があって大変(久しぶりに、ああこれは生成 AI 使ってないな、コメント簡単だな、と思いつつ)

Emacs31 で lexical-binding がデフォルト有効化されるという話。lexical-binding が導入されたのが Emacs24 で、かれこれ24年前。気の長い話だなーとか言いつつ。いまだに使っているお前はなんなのよ。

今回、これやばいなあと思ったのですけど。最終的に先行研究を超えられなかったのでネガティブリザルトなわけですが、分量的には2ページの年次大会発表くらいはあるわけです。もしも、このテーマを学生と研究していたら、コメントして結果が戻ってくるのに1週間かかる。単語ベクトルの試行錯誤に1ヶ月、LLM代理投票の試行錯誤に1ヶ月、比較実験に1ヶ月。どう少なく見積もっても3ヶ月はかかる(年次大会発表レベルとしては標準的)。それが、コメントして結果が戻ってくるのに5分かからない生成 AI と試行錯誤すると、2日(他の業務をやりながら)かからなかった。やばいよなあ。

彷徨っている情報系教員@tsuchm.bsky.social · 4d ago

深堀りしたところ「査読可能性を考慮した生成AIを用いた査読割当アルゴリズム」 qiita.com/tsuchm/items... なんてのができました。安定結婚問題として定式化する、LLM に bidding させる、査読可能性を考慮する、という3点のアイデアは私が出しましたが、実装・実験・作文(添削コメント以外)は生成 AI がやってくれました。

深堀りしたところ「査読可能性を考慮した生成AIを用いた査読割当アルゴリズム」 qiita.com/tsuchm/items... なんてのができました。安定結婚問題として定式化する、LLM に bidding させる、査読可能性を考慮する、という3点のアイデアは私が出しましたが、実装・実験・作文(添削コメント以外)は生成 AI がやってくれました。

査読可能性を考慮した生成AIを用いた査読割当アルゴリズム - Qiita

はじめに 査読者の割当は、学会・論文誌の運営において重要な手続きである。この手順書は、以下の考え方に基づいて設計されている。 各査読者の 興味(interest) に合う論文を割り当てることは、査読者の満足度のために重要である。同時に、少なくとも方法論・統計・実験設計など...

qiita.com

彷徨っている情報系教員@tsuchm.bsky.social · 6d ago

某国際会議の査読者割当て作業。査読者候補名簿を生成 AI に渡して、researchmap を調べて専門分野キーワード一覧を作ってもらう。その上で、投稿論文キーワード一覧と照合して、査読者割当てを作ってと依頼したら、キーワード単純一致の貪欲法で解いたので品質が悪かった。そこで、単語埋め込みベクトルによる類似度を使った安定結婚問題として解け、と指示し直したら、それなりの結果。こちらが口頭で指示した通りに実装できる生成 AI は偉いけど、まだ指示は必要なんよね。

留学希望メールに「あなたの○○という論文を読んだんだけど」と書くのは最近のトレンド(かの国にも情報商材屋がいるんだろうなあ)ですけど。せめて実在する論文を引用してくださいね。

生成 AI に指摘されるような論点(少なくとも主要な問題点)は投稿前に潰しておいてよ、というのが一般的な査読者(主語が大きい)の気持ちじゃないかと思うんだけどなあ。どうなんだろうなあ。

うーむ。人間より(少なくとも私より)生成 AI の方が上手にできるタスクなんだけど、生成 AI を使っても良いという社会的合意が現在まだ確立されていないタスク。仕方がないから人手で行っているけど、かなり不毛な気がして仕方がないな。

某国際会議の査読者割当て作業。査読者候補名簿を生成 AI に渡して、researchmap を調べて専門分野キーワード一覧を作ってもらう。その上で、投稿論文キーワード一覧と照合して、査読者割当てを作ってと依頼したら、キーワード単純一致の貪欲法で解いたので品質が悪かった。そこで、単語埋め込みベクトルによる類似度を使った安定結婚問題として解け、と指示し直したら、それなりの結果。こちらが口頭で指示した通りに実装できる生成 AI は偉いけど、まだ指示は必要なんよね。

別の部屋についても、予算は事務局で負担するから4桁暗証番号電子錠に変更させてくれ、という案件が持ち込まれて、それが良くない理由を関係者にレクチャーする羽目になった。普通に考えて「予算を負担するから」と言ってくるということは、先方にそれだけの理由があることくらいは想像しましょうよ。

彷徨っている情報系教員@tsuchm.bsky.social · 5mo ago

某事務室に出入りするための電子錠、昨日までは職員証内臓のFeLiCaチップだったのですけど、今日から入室許可者全員に共通の4桁暗証番号に退化してしまった。万が一、盗難その他の事故が起こった場合、誰が(少なくとも誰のカードで)入室したかも分からなくなるのに、それで良いのか(世の中、利便性のことしか考えていない人が多過ぎて、まじで困る)

通勤経路上で、カブトムシが10匹以上群がっている木を発見。惜しかったなあ、もう数年早く見つけてれば。子供が昆虫大好きなので、何年か前に大学構内の木にバナナトラップを仕掛けてみたのですが、収穫ゼロ。あれは多分、選んだ木が良くなかったのだろうなあ。

BildBild

UGC(含む SNS)の表現って、ものすごくバリエーションが豊かなので、頭で考えるより、とにかく観察が大事なんだけど。普段のエコーチェンバーから出て、様々な投稿を見比べる作業をしていると、デマなどメンタル的ダメージが大きい投稿も見なければならなくなって、つらい。