「誰かのために」と動いていたのに、自分のエゴを押し付けていただけだと気づいた日のこと 「放っておけない」という気持ちで差し出した手が、誰の救いにもならないどころか、相手の場所を奪ってしまう。 拾った白い紙と、高架下のすれ違いのお話です。 #すれ違い #言葉 note.com/hotarutuki/n...
「放っておけない」と差し出した手なのに、誰の救いにもなっていなかったことに気づいた日のこと|ゆら|短編と余白
遺失物の処理 改札の手前、点字ブロックの端に落ちていたのは、二つ折りにされた小さな白い紙だった。 人々が帰宅する、慌ただしい時間。 誰もが足元に視線を落とすこともなく、その紙を避けるように、あるいは踏みつけるように通り過ぎていく。 しかし、結衣(ゆい)は足を止めた。 カバンのストラップを握り直し、少しだけ屈んで、指先で紙を拾い上げる。 特別にお人よしというわけではない。 ただ、通学路...
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