オルカ
@skorca8.bsky.social
Skorca名義で一次創作しています。 普段は仕事と家事と育児と庭仕事をしています。 イラストは年に数枚描くか描かないか。 なろう https://mypage.syosetu.com/881015/ カクヨム https://kakuyomu.jp/users/skorca 創作物の無断転載・使用・AI学習禁止
「う……ぐ」 目覚めた瞬間、全身の異様な痛みにヴィーは思わず呻いた。 瞼を開けると、見慣れない部屋の景色が視界に飛び込む。その違和感にようやく自身の状況を思い出した。 (リエールの城に連れてこられたんだった) 打撲なのかそれ以外なのか、謎の損傷で疼く身体に鞭打って、どうにか身を起こす。寝台のすぐ側に、自分をこんな目に遭わせた黒衣の騎士が立っていた。 「ようやく目覚めたか。リックのやつ、随分甘やかしていたと見える」 「リック……? ああ、オーリチのことですか」 そういえば彼らは親類で、それもオーリチが聖職に就くことになった元凶が他ならぬこの騎士だという。 お題:疼く #語彙トレ2026
僧院の自室にオーリチが届けてくれた書簡を手に取り、ヴィーは封蝋に捺された印影を確かめる。 (アルテからだ……!) ヴィーの許に送られてくる書状のほとんどは、各領地の管理を任せている城代や王都の屋敷の家令などからの報告や陳情だ。 叛逆者を父に持ち、自身もその煽りを受けて蟄居の状態にある彼に私信が届くことは少ない。つまり書簡即ち仕事というのがヴィーの中での認識となりつつあったが、アルテミジアは折に触れ自らの近況などを綴った手紙を寄越してくれる。それはいつしか、ヴィーのささやかな楽しみとなっているのだった。 (まあ中身の大半が結局領事の報告書みたいなんだけど) お題:印影 #語彙トレ2026
「ルーシはどこかで覚悟していた。子供たちとの接し方を見てれば嫌でも分かる。あんたはもっと具体的にあいつの考えを聞いてたんじゃないのか?」 「……」 ドレイクの問い掛けに、皇女は唇を引き結ぶ。聞いてはいたが、納得できてはいなかったという顔だ。 ルーシは我が子に対し、愛情は注ぎつつも極力共に過ごすことを避けていた。戦いから遠ざけるという尤もな理由はあったにせよ、父が不在であることが常態となるよう仕向けている風があった。 いずれ自分が『両翼』としての所業の代償を支払うことになると予測して。その際、子供たちが新たな憎悪の連鎖に身を投じることがないように、と――。 お題:代償 #語彙トレ2026
普段は家族の好きな作品を付き合って観る側なので、たまには逆もいいかな〜、と…。 そしてこのくらい読み応えのある作品なら旦那や娘が観ても面白いだろう、と踏んで居間のテレビを占拠。 絵柄に反してガチな内容だね! という娘の感想にそうだろうそうだろうと内心で大頷きした。
本当はやらなきゃという創作活動がいくつかあるのだが、ちょっと疲れているので停止した。 そして物凄く珍しいことなのだが『天幕のジャードゥーガル』のアニメを一気見。読んでる漫画のアニメってほぼ見る気が起きないのだが、つい数日前アニメ化してることを知り、この作品なら違和感無いかも…? と恐る恐る観始めた。絵の質感含めて思った以上にとても良かった。 watch.amazon.co.jp/detail?gti=a...
本当はやらなきゃという創作活動がいくつかあるのだが、ちょっと疲れているので停止した。 そして物凄く珍しいことなのだが『天幕のジャードゥーガル』のアニメを一気見。読んでる漫画のアニメってほぼ見る気が起きないのだが、つい数日前アニメ化してることを知り、この作品なら違和感無いかも…? と恐る恐る観始めた。絵の質感含めて思った以上にとても良かった。 watch.amazon.co.jp/detail?gti=a...
Amazon.co.jp: 天幕のジャードゥーガルを観る | Prime Video
©トマトスープ(秋田書店)/天幕のジャードゥーガル製作委員会
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ニームの神の力は呪符によって発動する。呪符とは神聖文字そのものであり、つまりこの力は言葉が媒介することによって現世に作用するという特性を持つ。 「……となると神聖文字の本質は他の言語の文字とは全く異なるものなのか」 ドレイクの講釈に、ルーシはわずかな驚きを含んだ声で言った。 「本質?」 ドレイクは敢えて自ら答えず、彼に続けさせる。 「エルム語の文字はあくまで伝達のための記号で、互いの共通認識が生み出したものだ。だが神聖文字にとっては伝達の役割は副次的で、まず形状そのものに神が与えた意味がある」 「へえ……ぼーっとしてる奴だと思ってたが、意外に賢いんだな」 お題:媒介 #語彙トレ2026
エルム北方諸国にとって、大きな祭日と言えば夏至と冬至の日であった。 冬至は新年を迎える清めの節の初日でもあり、厳粛な儀礼という側面が強い。北部のみならず大陸全土が祈りの空気に包まれる日だ。 対して、秋の収穫祭より夏至を重視するのは北方諸国の特徴だった。闇の訪れない夜を歌い踊って賑やかに過ごすこの祝祭は、北の民にとって、一年の中でも特に大きな楽しみの日であった。 秋はむしろ長い冬籠りの準備に忙しく、呑気に浮き立っていられないのが実情なのだとヴィーがあらためて認識したのは、既に領地を離れ、僧院の一室から自領の祭の様子を想像するしかなくなった後のことである。 お題:祝祭 #語彙トレ2026
「これが永遠の別れになるどうかは、これからの君次第だよ」 そのときの司祭の口調は普段と変わらない。しかし常日頃、嬉々として過酷な課題を申し渡してくるその口が紡いだ言葉は、いつになく真摯なものだった。 もっとも、昨日母と死別したばかりの子供相手ともなれば、大人として至極当然の態度ではあるのだが。 「……これからの、おれ……?」 「エルムの民の魂は、死すれば天の門へと向かう。バルサムの光に惹かれてね。君の母さんは善良な働き者だった。きっと罪で光に焼かれることなく門を潜れたことだろう。だから君もまた、善き人間として生を全うできれば、いずれ天で会えるはずなのだよ」 お題:永遠 #語彙トレ2026
ウォータークレス領の奥地の冬は日照が極端に少ない。冬至の辺りはひと月も陽が昇らないという。 「そのような地域があるのですか」 話を聞いたオーリチは、僅かに目を瞠った。 「これは父に聞いた話で、私自身はその極夜の時期に行ったことがないのですけどね」 頷きながらそう答えると、彼は更に驚いた顔をした。その反応の理由が分からず、ヴィーは首を傾げる。 「どうしたのです?」 問われたオーリチははっとして表情を戻した。 「いえ……貴方からお父君の話を初めて聞いたので」 「あ……」 全く意識していなかったが、ようやく自分は父との思い出に触れられるようになったらしい。 お題:極夜 #語彙トレ2026
今週ほんとに余裕が無くて、今更ですがやっっと工作できた! 1枚の状態で全容を一度見ていても、こうして折るとひとつ開くごとにわーっ!(悲鳴)と叫んでしまうとんでもない仕掛け。なんて奥が深い…。しかもnoteも拝読してからのこちら、「紙」の実物であることに意味が持たされている構成の妙に、ただただ脱帽です。 そしてどうしても手に入れたくてギリギリセブンに走ったイラスト、やっぱり美しい…! こうして手元にお迎えする機会をいただけて、本当に感謝です。 #ぺらふぇす #ぺらっと感想
#ぺらふぇす はじまりました! 暴走したAIの後始末に追われる開発者陣と、なんか巻き込まれたり巻き込んだりする陰陽師たちの前日譚「可視聴域0」の紹介ペーパーをお届けします〜! 🖨️ ネットプリント:セブンイレブン ・予約番号: 3C5EZAPE ・カラー120円 / 白黒40円 ・A4 / 両面印刷 / 短辺とじ ・有効期限: 2026/09/01 23:59 PDFはまた後ほど! 制作ログはこの辺に📝 note.com/kiritachiban... Illustration:栴香さま( @senkatea3.bsky.social ) #ぺらっと情報
では皇女にとっては…? 夫のお手伝い、ではなくちゃんと彼女なりの背景があります。…が、二人とはその視点が違うのでエルム人のことは本当に興味がなかったし、自分に理由が無くてもルーシに協力を頼まれたらそれだけでやりそうな気がしないでもない。
この戦いの意義は何なのかと問われれば、ドレイクは帝国への『叛逆』あるいは支配体制の『転覆』と答えるだろう。 初めに蜂起を決意したルーシですら、決して神の餌とされてきたエルムの民の『救済』とは捉えなかった。 彼らは、これが自らの望みの為の戦いであると認識していた。千年もの間、世に制度として組み込まれていた殺戮を終わらせたかったのだ。その為に自らの手が、より多くの同胞の血で染まろうとも。 ゆえに、ルーシが背後からの凶刃に斃れたのちも、ドレイクは新たな世の構築を放棄しなかった。実情はどうあれ、千年の安定を望みのまま破壊した者としての、それは責務だったからだ。 お題:救済 #語彙トレ2026
この戦いの意義は何なのかと問われれば、ドレイクは帝国への『叛逆』あるいは支配体制の『転覆』と答えるだろう。 初めに蜂起を決意したルーシですら、決して神の餌とされてきたエルムの民の『救済』とは捉えなかった。 彼らは、これが自らの望みの為の戦いであると認識していた。千年もの間、世に制度として組み込まれていた殺戮を終わらせたかったのだ。その為に自らの手が、より多くの同胞の血で染まろうとも。 ゆえに、ルーシが背後からの凶刃に斃れたのちも、ドレイクは新たな世の構築を放棄しなかった。実情はどうあれ、千年の安定を望みのまま破壊した者としての、それは責務だったからだ。 お題:救済 #語彙トレ2026
これを書くにあたって空隙〜のこのシーンを読み返したら、皇女がヴィーに真っ当な説教をしていて私がちょっと驚いてしまった(酷い
母が世を去ったのは十歳のとき。程なくして自分は政争の渦中に巻き込まれ、結果領地や家臣たちとも引き離された。乳母が病を得て亡くなったという報せを受けたのは、その数ヶ月後のことだ。 もう母性に縋る歳でもない。それを意識することすらなく、十五の成人も迎えた。自分の心が何を抱え、何を欲しているかも自覚しないまま。 「ずいぶんと傷ついた目をしている。大切なものを失ったゆえか」 アルテミジアまでをも喪った直後のことだ。そう言って両頬を包む皇女の手も声も殊更温かくはない。それでもヴィーの内面が抱える凍った聖域に慈しみの熱は届き、母にもよく同じようにされた記憶が蘇った。 お題:聖域 #語彙トレ2026
母が世を去ったのは十歳のとき。程なくして自分は政争の渦中に巻き込まれ、結果領地や家臣たちとも引き離された。乳母が病を得て亡くなったという報せを受けたのは、その数ヶ月後のことだ。 もう母性に縋る歳でもない。それを意識することすらなく、十五の成人も迎えた。自分の心が何を抱え、何を欲しているかも自覚しないまま。 「ずいぶんと傷ついた目をしている。大切なものを失ったゆえか」 アルテミジアまでをも喪った直後のことだ。そう言って両頬を包む皇女の手も声も殊更温かくはない。それでもヴィーの内面が抱える凍った聖域に慈しみの熱は届き、母にもよく同じようにされた記憶が蘇った。 お題:聖域 #語彙トレ2026
夜間対応でそもそも書き始めが日が変わってからだった上に、ついチェレンコフ光についての記述まで読んでしまったりしたものだから…(遅刻の言い訳
アルケミラの認識では、好意というものは特段隠さなくてはならないものではなかった。何しろ、自身の両親にそんな素振りが無かったからだ。 しかし何故だろう。あの母が生み出した荒野で、夜空の下、初めて自覚した恋慕の情を、そのまま彼に伝えることに躊躇いを覚えた。 想いを明かしても、父母のようにはなれない。それこそ父と同じくらいの歳のドレイクが、受け入れてくれるはずがないことくらい、少女の身でもすぐに想像できたのだ。 そうして想いを飲み込んで、五年の歳月が過ぎた。母が父と結ばれた歳に、ようやく自分は追いついたのだ。 秘めた思慕は、心の内で静かに臨界を迎えていた。 お題:臨界 #語彙トレ2026
はあ、とドレイクは深いため息をつく。これまで数々の難問を切り抜けてきた彼からしても、これは極めつけの難題だった。 何しろ正解が分からない。 「深刻な悩みようだな」 興味深そうに言われ、ドレイクは恨めしげに皇女を見上げる。 「あんたの娘のせいなんだが」 何やら慕われている気配は感じていた。しかし成長の過程における一過性のものだと軽く考えていたのだが――。 「何が気に入らない。ルカは自慢の娘だぞ」 「そういう問題じゃない!」 なぜこの一家に関しては自分ばかりが懊悩する羽目になるのか、ドレイクは納得がいかない。もっとも、それは今に始まった話ではないのだが。 お題:懊悩 #語彙トレ2026
RP> ありがとうございます! 今月はほんとに半分も参加できず申し訳なく…。 空は…確かに見えないです…全部テキストになってしまってますね…。
#語彙トレ2026 - 8月完了!|Kiri note.com/kiritachiban... 8月のまとめを書きました📝 私のブラウザの問題なのか、Blueskyの引用が見えたり見えなかったりするのですが、皆さんからは見えているでしょうか……?
語彙トレ2026 - 8月完了!|Kiri
こんばんは。なんと8月が終わってしまいました。夏休みの方も多かったと思いますが、地震雷水害に土石流など、日本だけにとどまらず、世界中で異常気象や自然災害が続いていますね。一日も早く日常が戻ることを祈っております。 8月振り返り 夏休みに入ってからかえってずっと忙しい!? みたいな状況になりまして、前半の振り返りを書いてからしばらくお休みしてました。あるよね、疲れちゃうこと! って心の中のハチ...
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お久しぶりです。あれから更に実生活というか仕事の状況が悪化して心が死んでたし物理的に書く時間が取れませんでした。この先の展望も暗雲しかないのでどれだけ書けるかは分からないのですが…。 しかし、久しぶりだというのにこいつら? というネタになってしまった…。
「頭の様子はどうだ?」 男は小声で、やってきた仲間に尋ねた。相手は髭面をおどけたように歪め、肩を竦めてみせる。 「ずっとうわ言言ってらぁ」 「はっ、相変わらずかよ」 呆れたように男は吐き捨てた。 貴族の依頼で請け負った殺しの仕事は、標的の子供にまさかの反撃を受け失敗に終わった。有り得ない失態である。 その際片眼を失った頭目は、それが原因なのか高熱に浮かされていた。朦朧とした意識の中、絶えず標的の子供を呪詛する言葉を呟き続けているらしい。 手下たちに同情の色は薄かった。何しろ、私欲に駆られ、目的遂行の前に標的を『味見』しようとした挙句の醜態なのだから。 お題:呪詛 #語彙トレ2026
仕事でちょっと絶望している+夜間対応が続いたため語彙トレ少しお休みしてます…すみません。 落ち着いたらまた参加します。 日常生活は家族もいるし子供の夏休みももうすぐ終わる諸々の追い上げの時期なのでそこそこ頑張って送っています。 昨日はお台場に寄港しているシンガポールのフリゲート艦(フォーミダブル級ステッドファスト)の艦内見学に参加。見るからにステルス性能高そうな外観。 SNSフォローキャンペーンで帆布の立派なトートバッグとミロとお菓子、手帳とペンをもらい、SNS投稿のキャンペーンでキーチェーンもゲット(画像3枚目)。 クルーのお食事メニュー、多国籍な内容でなるほどシンガポールという印象…。
オーリチの茶の全てが不味いわけではない。 かつての彼は、子供の頃のヴィーに苦味の強い薬草茶を飲ませる際、蜂蜜を混ぜるといった配慮をしてくれた。 それもわざわざ蜂蜜を壺ごと持ってきて、ヴィーの目の前で薬草茶に落としてみせるのだ。艶やかな琥珀色と甘い香りに、つい興味を惹かれて茶杯を口に運んだものである。 その甘味が功を奏したこともあれば、逆に惨事を引き起こしたこともあったが、いずれにせよ、本来具えているはずの気遣いを一切見せないという昨今の彼の姿勢に、今回の無茶に対する怒りの度合いが知れようというものだった。 怪我の完治まで、ひたすら神妙にするしかない。 お題:琥珀 #語彙トレ2026
今年のロルバーンダイアリーはどうしちゃったの…(焼野原 これまで特に発売日にWebショップ見に行ってたわけでもなく、気に入った柄も再入荷を待ってまあまあ手に入っていたのだが、今年はどれもOut of Stock、再入荷予定無しって…方針変わったのか物資不足で数が作れないのか…サイトを覗く楽しみが減ってしまう…。
北国に生まれ育ったヴィーにとって、山々というのは万年雪を被っているものだった。ゆえに行く手に横たわる翆黛は、なんとも不思議な情景に思えた。 「雪の無い山があるなんて」 馬上でそう呟くと、すぐ隣に馬を並べていたリエール卿が片眉を上げてこちらを見る。 「そんなところに驚くか。――まあ、お前の領地は北寄りだったな。エールコストはこの国じゃ温暖な地域だ。お前の『貧乏籤』とは対極の恵まれた土地かもしれん。二つの大河があって水運業も盛んだ。その要衝がリエール。そら、あの辺りに城壁が見えてきただろう」 言われるままに前方に目を凝らすと、山の麓に堅牢な城塞が姿を現した。 お題:翆黛 #語彙トレ2026
海辺に出掛けてこれは…! と思って撮ったこちら、ハマゴウという海岸に生えるハーブ。 学名はVitexで、拙作に登場するドレイクの家名ヴィテックスはここから貰っている。
RP> まとめありがとうございます! どうしてあの二人から……? とのツッコミに吹き出してしまいました。全くもっておっしゃる通り…! 語彙トレのおかげでこちらの時代もすっかり解像度が上がってきました。そのうち点と点を繋げるお話を書かなくてはですね。 キャラデザのポストと本編のご紹介もありがとうございます!!