saijo_reina(she/they)

@rsaijo.bsky.social

北海道、京都・大阪を経て東京で哲学倫理学の教育研究をしています。分析哲学、フェミニズム、クィア理論など。ベジタリアン。Research and education in Philosophy and Ethics: analytic feminism and queer theory, metaphysics, aesthetics, robot ethics. Being a vegetarian. Tokyo, Japan.

ノーランの『オデュッセイア』、少なくともクリュタイムネストラがアガメムノンを暗殺する場面は見せてくれてありがとうの気持ちだったなあ 子供を殺された恨みで暗殺に手を染めた結果、別の子供達に殺される因果応報の話 ノーランの映画ではわりと共感を持って描かれてましたよね

女だから王になれない、と息子にギリギリと詰め寄るアン・ハサウェイのペネローペーも、不当に扱われて凶事に手を染めた姉妹クリュタイムネストラーを思うルピタ・ニョンゴのヘレネー(スカーフェイス特殊メイクなので、この人もきっといろいろあったんだろうなと感じさせる)、行間から漏れ出るものをうまく英語圏フェミニスト・アダプテーションの網で拾って作られたキャラクターなのがいい。英語圏だとエミリー・ウィルソン訳の存在も大きいでしょう。 アリス・オズワルド『メモリアル』もトロイア戦争ものの詩集の傑作。いつか訳したいと思っているが、日本語現代詩の世界が腐っているのでいつになるやら。

Robina Rose監督『ナイトシフト』Nightshift(1981年、英)を観てきた。とても好みの作品で良い鑑賞だった。ホテルの受付で働く夜勤の女性労働者目線で仕事のルーチンを追体験する内容。ルーチンなので盛り上がりやオチらしいオチもなく、ずっとダルそうな空気。労働とはそういうもの。照明が少なく影が多い画面なので西洋近世のバロック絵画みたいだなと思った。受付の一人称目線なのでちょっとゲーム画面みたいな雰囲気もあった。殺伐とした『コーヒートーク』というか。画面もストーリーも情報量が少なく、詩的な雰囲気があってよかった。 www.punkte00.com/goldnight-lo...

映画『ナイトシフト』公式サイト

国内劇場初公開!パンク・アイコンのジョーダン主演!

punkte00.com

シェリダンの『恋敵』観たい!でも英語字幕あっても私は絶対理解できないと思うので、 いい感じの日本語字幕つけて日本語でわかるような配信やってほしいですね

シェリダンの『恋敵』、配信良かった。日本でもやればいいのに。日本、イギリス・アイルランドの風習喜劇ぜんぜん上演されないんですよね。

大通周辺のにぎやかな通りや地下鉄の駅構内でもこういうステッカーやポスターが貼ってあった。往路で乗ったエアドゥでは千歳空港に着陸したところで「クマの出没が確認されているのでご注意ください」という趣旨のアナウンスが入ったし、羆害の深刻さが札幌の街中でも感じられる

コンビニ(LAWSON)の外壁に貼られたヒグマのイラスト入りステッカー「クマ対策へのご協力のお願い 

家庭ごみを持ち込まないで
店外にポイ捨てしないで
ドアを開け放さないで

危険を感じたら即店内へ!」地下鉄駅の壁に貼られた環境省と観光庁のロゴが入った警告ポスター
ヒグマとツキノワグマの写実的なイラスト「クマによる事故等に遭わないために

クマへのエサやり禁止
ゴミ放置禁止
クマに接近しない

国立公園ほかクマの生息域を訪問する際は、事前に必要な装備を整え、対策を確認しましょう。また、最新の出没情報を確かめ、クマに遭遇しないように気をつけましょう。」

安定した雇用の仕事に就いている訳でもないし、自分の抱えている障害的に常勤職ができるかも怪しいので、本当にボクのキャリアは不透明で、正直苦しい。先に繋がるようなお仕事のご提案があればいつでもお受けしますので、お気軽にDMかメール頂ければ幸いです。

札幌滞在中に再訪問してきた北海道博物館。 www.hm.pref.hokkaido.lg.jp 北海道(と呼ばれている土地)が日本という国家に組み込まれたのはたかだか150年ちょっと前の19世紀後半なので、日本中心の歴史とは違った視点で振り返ることができる施設。札幌市内だし、最初に札幌近郊の博物館をしっかり観るなら個人的にはここをおすすめしている。近くの「開拓の村」が名前の通り入植者の歴史に意図的に特化しているのとはちょうど対になっているのだと思う。ただ展示内容の情報量が多いので常設展をみるだけで3時間くらいかかる

左手奥にれんが作りの北海道博物館、右手前に企画展のポスターが貼られた掲示版

「女たちの戦争と平和資料館」を訪問。日本軍の「慰安婦」とされた各国の人々の証言と国際法廷の記録が閲覧できる。記録としてはもちろん貴重なのだが、戦時下の性暴力とその影響について生々しい発言が多く、重みを感じざるを得ないので、各々の精神状態をふまえて訪問した方が良さそう。性暴力に加わった日本兵の加害を振り返る証言も。戦時下の国家権力による暴力性を実感する機会になった?

受付を示す看板
wam アクティブ・ミュージアム 女たちの戦争と平和資料館 women's active museum in war and peace
開館:月、金、土、日曜日 13:00-18:00
2月11日、2月23日、4月29日、11月3日は「祝わないため」開館
休館:火、水、木曜日、祝日(天皇制由来の上記4日を除く)年末年始、展示入替期間
wam 入口 赤い椅子の上に白い植木鉢
左手にガラス張りのドア

読書バリアフリーの理解や遅滞について何かをお感じになられたとき「ハンチバック」を思い出して言及いただけること、とてもありがたくおもいますと同時に、より具体的な捌け口(?)としては、点字図書館や日本DAISYコンソーシアムなどアクセシブルブック関係団体に寄付(難しければリンクの拡散だけでも)するという選択肢もございます。少額でも多くの皆さんにご関心を持っていただければ環境充実の確実な力になります。よろしくおねがいしますー! www.nittento.or.jp/support/inde... www.japandaisy.org/218

公式な謝罪は少なくとも行動の責任を認めることになる。先のインタビューにあるように、今後の大学側が遺骨返還について具体的な行動を取り組まないと言葉が宙に浮いてしまうだろう。先住民に対する植民地主義的な研究不正への補償の例としては、カナダのManitoba大学の方針を見かけた。 umanitoba.ca/indigenous/e...

Indigenous | University of Manitoba - Respectful Rematriation and Repatriation Ceremony

RRRC at UM involves returning Indigenous Ancestors and Belongings that were taken and/or held by the university without consent to First Nations, Inuit and Métis descendant communities. This ceremonia...

umanitoba.ca

2025年6月から細々続けている論文集Trans Philosophy読書会で、今日はEmi Koyamaさん追悼の意味をこめて広く知られたThe Transfeminist Manifestoを読む。(日本語のレジュメはこちら researchmap.jp/blogs/blog_e... )フェミニズムの伝統と、トランスフェミニズムの重要性を説く宣言は、四半世紀経った今でも意義のある文章です。意義があるということは、それだけ性差別が社会に残っているということなので手放しでは喜べないというか忸怩たる想いですが。

第9回Trans Philosophy読書会:Emi Koyama "The Transfeminist Manifesto"

今回はコヤマエミさん追悼記念として、広く知られているテキストの"The Transfeminist Manifesto"(https://eminism.org/readin...

researchmap.jp

先週の土日6/13-14は科学基礎論学会へ。2日目のシンポは日本科学史会との共催で「科学は誰のものか:ジェンダーから知識の公正さを問いなおす」というタイトルでフェミニスト科学哲学、科学史、STS、科学論の提題があって勉強になったし興味深い発表が聴けた。 phsc.jp/dat/prg/2026... 特に古川安先生の発表は戦前(1890年代から1920年代生まれ)日本の高等教育で科学者として仕事をしていた人のデータをさまざまな資料からあぶり出した内容で、大量の文献を渉猟する人文学研究のパワーを端的に感じた。

パーカーのフードを被るほぐさん(ぬいぐるみ)

日本語でも訃報を公開したとご連絡頂いたので。 2000年代初頭に私がブログを始めた当初からエミさんのサイトを拝読するようになり、エミさんもこちらのブログを訪ねて下さったりして、そのままSNS時代まで、結局一度も直接お目にかかることなく、けれども、細かい見解の相違はあっても遠い同志のように感じていた。アメッドの(壁の同じ箇所を壊してはいないけれども壁を壊す努力においてどこかで繋がっているとような)類縁性の話を読む時、感覚として私の念頭に浮かぶお一人が、エミさんだった。 R.I.P. まちゅかさん。 glocalfem.wordpress.com/2026/06/13/e...

小山エミさんがご逝去されました

2018年12月8日、シアトルの Northwest Film Forum にて 6月11日、(現地時間6月1…

glocalfem.wordpress.com

今回の寄稿のきっかけで『福音と世界』2021年12月号のクィア神学特集第二弾( shinkyo1944.base.shop/items/113079... )をまとめて読めた。私はキリスト教神学やその信仰を知っているとは言えない立場だけど、どの論考も、その人の宗教生活とクィア性が強く結びつく様子がうかがえて読み応えがある。小林昭博「クィアな聖家族  」のルカ書を「2人の父を持つイエス」として読む解釈と、川口弾「罪に始まり、罪に抗い、罪にとどまる」で言及された教会に包摂を求めることで別の集団に対する排他が生じてしまう、という論点が特に印象に残った。

 『福音と世界』2021年12月号新教出版社、表紙。
特集=クィア神学は何をするのか
堀江有里「日本社会でクィア神学する、ということ---国家・家族・市場、そして協会」
朝香知己「クィア進学と実践」
川口弾「罪にはじまり、罪に抗い、罪にとどまる---クィア進学放浪記」
安田真由子「クィアな想像力はどこまでいけるか---物語をクィアに読む/語り直すということ」
小林昭博「クィアな聖家族---ルカ降誕物語のクィアな読解」
<対談>イム・ボラ×長尾有起「韓国と日本におけるクィア神学の実践」
連載 宇井志緒利/村澤真保呂/栗田隆子/有住航/辻 学/田崎英明/土井健司/勝村弘也/好井裕明/金迅野