SF短篇読書会終了。本日はウィリアム・ギブスン。その昔、リアルタイムで読んでよくわからず、サイバーパンク、いやSFからもちょっと離れる機会となってしまった鬼門の作家だったのだなあ。次回はジョアンナ・ラス。
ラファティの短編集『町かどの穴』読んでみてるんだけど、表題作、何これ新感覚…となるが、読みやすいし変すぎててっきり最近の人かと思いきや1970年代に書かれたとのこと。なんかもしかしてこの時期のSFだけであらゆることやり尽くしてるのか?でもだんだん書かれてることが突飛すぎて、認知シャッフル睡眠法を読んでるみたいな感じがしてきた。
内容が『インターステラー』過ぎるのはいいとして(『インターステラー』含むあらゆる「行きて帰りし物語」の元型が『オデュッセイア』なので)、不条理スラップスティック法螺話を壮大なIMAX力で誤魔化してる感はどうしてもあり、それならむしろラファティの『宇宙舟歌』(『オデュッセイア』のパロディSF)を映画化してほしい、というどうでもいい感想に
R・A・ラファティ『地球礁』読了。 地球に住みついたデュランティ一家。地球を住みやすくする為に人類抹殺を考えるが、近所で殺人事件が… 異星人と思われる一家に特殊能力があるんだか、ないんだかよくわからないまま地球人の悪者達と対峙して勝ったり負けたり。 それでもよくある感想の滅茶苦茶とは思わなかった。概ねストーリーは追えるし。 道理を説いても、出自やデマで信用されないというのは悲しいし、それを正そうとしても圧倒的な暴力には逆らえない。 それでも最後は…この辺りは著者の宗教観かな。
【復刊】知る人ぞ知る幻の名著が密かに復活した。国書刊行会さんで豪華装丁にしてもいいくらいのコレクションである。1977年に若き荒俣宏さんが子供達にも読めるように名作怪奇・幻想・SF文学をダイジェストでいち早く紹介したものである。表紙のチープ感とは裏腹にラブクラフト、ブラッドベリ、フィリップ・K・ディック、リチャードマシスンなど総勢38名!こんな英才教育を当時の子供は受けていたので後から本編を読んだ時に私のように「どうしてなんだ…この話…なぜか知ってる」という恐怖体験を与えるのである。イラストの濃度も凄い。 ユアコースシリーズ 『世界の恐怖怪談』 復刊ドットコム
【見本出来】新シリーズ《オムニフィクション》第1回配本『オムニセクシュアル ジェフ・ライマン傑作選』(ジェフ・ライマン/鯨井久志 編訳/中村融・古沢嘉通 訳) x.gd/gkUmS の見本到来。マットな漆黒、静謐な中に不穏なものが蠢く造本。本番は9月14日取次店搬入です。
同作品が収録されているショート・ショート集Nightmares and GeezenstacksをKindleで買ってしまったので、夜寝る時のお供にでもしよう。しかしよくこんなくだらないこと考えつくなー(褒め言葉)
今日のSF読書会で若島先生が熱烈推薦していたフレドリック・ブラウンの掌編「Rope Trick」、そこまで言うなら…と思って読んでみたらあまりのバカバカしさに爆笑。くだらねー!!なんじゃこりゃ!!オチが最高(笑)
新連載、伴名練×坂永雄一『対談連載 この奇想短篇が面白い!』を読むために『SFマガジン』を買いました。奇想短篇を語り合うという注目の企画です。第1回はスティーヴン・ミルハウザー『ナイフ投げ師』。 一冊の短篇集を取り上げて、その魅力を語るという感じなのですが、テーマとなっている本だけでなく、著者(ミルハウザー)の別の本や短篇なども数多く言及されていて、どちらかと言うと作家論的な方向に話が広がっていて面白いです。 次回のテーマはラファティだそうで、この連載は追っていきたいですね。
ラファティ「クレプシス年代記」とりあえず、ラストまで訳了。これから推敲して、売り込みだ。ラファティのワイドスクリーン・バロック! 2段組で145ページ。もし売れなかっても、何かの形で世に出そう。
ラファティ『クレプシス年代記』終章近くで、これまでの登場人物たちが一堂に会し、大宴会が開かれる。 供されるのは蕎麦麵麭と河馬のバター、マーガレット・サマータイム風ロブスター、レッド・レイダー・ラム、オールド・バブリー(私はこの酒が好きだったが、何から作られているのかは分からない)、鮫肉、コルク島の牛、闘鶏、海鶏、焼きイベックのコブ、ターシシュの血のパンと向日葵油バター、棒棒黒鶏、オニオン・デライト、ギャング・プランク・ポットラック、シェバ・マクシェリー・サラダ。そして大皿に山盛りの一頭丸焼き鯨肉!
見本が届いた。今日はいい日だ。 〈SFマガジン〉2026年10月号よりスタートの、伴名練さんx坂永雄一さんの対談連載「この奇想短篇が面白い!」のタイトルカットを描きました。お二人をエルンストのロプロプ風に描いてみました。連載2回以降もこのカットは使われるとのこと。連載タイトルカットは〈小説すばる〉青山美智子さん連載「スポットライトをあなたに」に続き2つ目、どちらも長く続きますように……。 第1回はミルハウザーの「ナイフ投げ師」。本好きフォロワーさん大勢の好みにバチッと合う連載かと思われます。チェックしてくださいねー!!
Chat GPTが分析したラファティ翻訳の訳者による相違点。 浅倉訳のラファティは、日本のSF読者にとって長年の基準です。浅倉訳の大きな魅力は、「奇妙な話なのに、日本語として非常に自然に読める」ことです。つまり、ラファティの異常さ+日本語小説としての完成度を両立させる。 一方、松崎訳はもう少し、「変な話を変なまま喋らせる」方向です。したがって、私なら、浅倉=洗練された語り 松崎=生々しい口演と表現します。
ファニーフィンガーズ ラファティ・ベスト・コレクション2 (ハヤカワ文庫SF) R A ラファティ (著), 牧 眞司 (編集), 伊藤 典夫 (翻訳), 浅倉 久志 (翻訳) 形式: Kindle版 amzn.to/3TWi3vK こっちも。未読もいくつかあるから楽しみ
ファニーフィンガーズ ラファティ・ベスト・コレクション2 (ハヤカワ文庫SF)
鉄からなんでも生み出す少女、オーリャドを描く「ファニーフィンガーズ」ほか、ラファティがおくるキュートでコミカルな物語20篇
amzn.to
町かどの穴 ラファティ・ベスト・コレクション1 (ハヤカワ文庫SF) R A ラファティ (著), 伊藤 典夫 (翻訳), 浅倉 久志 (翻訳), 牧 眞司 (監修) 形式: Kindle版 amzn.to/3SezRlh ラファティのハヤカワ文庫は全部持っていたはずなので既読が多数だと思う。
町かどの穴 ラファティ・ベスト・コレクション1 (ハヤカワ文庫SF)
名作「町かどの穴」など不思議で奇妙な魅力溢れる19篇を収録。"SF界のホラふきおじさん"ラファティの粋を集めたベスト短篇集
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藤枝静男「田紳有楽」 室生犀星「蜜のあはれ」 中井紀夫「山の上の交響楽」 皆川博子「結ぶ」 山尾悠子「透明族に関するエスキス」 筒井康隆「上下左右」 円城塔「誤字」
ワレーリー・ブリューソフ「鏡の中」 ヴィクトル・ペレーヴィン「倉庫XII番の冒険と生涯」 ウラジミール・ソローキン「愛」 スワヴォーミル・ムロージェク「所長」 スタニスワフ・レム「我は僕ならずや」 サーテグ・ヘダーヤト「幕屋の人形」 チョン・ボラ「頭」 デュナ「第二の乳母」(未訳) ジギー・ゼシャゼオフィナザブリスキー「公開法廷」 三橋一夫「腹話術師」 渡辺温「兵隊の死」 黒井千次「冷たい仕事」 正岡蓉「ルナパークの盗賊」 山本修雄「ウコンレオラ」
ハイミート・フォン・ドーデラー「ヨハン・ペーター・へーベル(1760ー1826)の主題による七つの変奏」 イルゼ・アイヒンガー「わたしの緑色の驢馬」 フランツ・カフカ「万里の長城」 レオ・ペルッツ「月は笑う」 オスカル・パニッツア「三位一体亭」 アルフレート・デーブリーン「たんぽぽ殺し」 クリスティン・ブルック=ローズ「関係」 ロバート・クーヴァー「ラッキー・ピエール」 ドナルド・バーセルミ「バルーン」 ジョン・バース「アンブローズそのしるし」 スティーヴン・ミルハウザー「アリスは、落ちながら」 リッキー・デュコーネイ「分身」
コニー・ウィリス「わが愛しき娘たちよ」 チャイナ・ミエヴィル「ロンドンにおける“ある出来事”の報告」 Ogawa Yukimi “Perfect” (未訳) イン・イーシェン「世界の妻」 ジュリアン・バーンズ「密航者たち」 フラン・オブライエン「機関車になった男」 キアラン・カーソン「対蹠地」 エリック・マコーマック「刈り跡」 アーネスト・ブラマ「絵師キン・イェンの不幸な運命」 ディーノ・ブッツァーティ「七人の使者」 ジョルジュ・マンガネッリ「虚偽の王国」 ジョヴァンニ・パピーニ「泉水のなかの二つの顔」 リンゲルナッツ「出生率」 パウル・シェーアバルト「セルバンテス」
アンリ・ラヴダン「手」 ジャン・フェリー「カフカ、あるいは秘密結社」 ジョルジュ・ペレック「冬の旅」 シオドア・スタージョン「考え方」 フリッツ・ライバー「ラン・チチ・チチ・タン」 デーモン・ナイト「人類供応のしおり」 キット・リード「ぶどうの木」 エムシュウィラー「ピアリ」(らっぱ亭訳) ジョゼフィン・サクストン「障壁」 ジョージ・コリン「マーティン・ボーグの奇妙な生涯」 アルヴィン・グリーンバーグ「ホルヘ・ルイス・ボルヘスによる「フランツ・カフカ」」 R・A・ラファティ「町かどの穴」 イアン・ワトスン「スロー・バード」 バリントン・ベイリー「知識の蜜蜂」
★おすすめ奇想小説 オクタビオ・パス「波と暮らして」 カルペンティエール「選ばれた人びと」 バルガス・リョサ「子犬たち」 フリオ・コルタサル「クロノピオとファマの物語」(未訳) アウグスト・モンテロッソ「ミスター・テイラー」 フェルナンド・ソレンティーノ「傘で私の頭を叩くのが習慣の男がいる」 ラモン・ゴメス・デ・ラ・セルナ「乳房島」 デヴィッド・ブルックス“Map Room”(未訳) イタロ・カルヴィーノ「王が聴く」(未訳) ヴォルテール「ミクロメガス」 シャルル・フーリエ「アルシブラ」 レーモン・ルーセル「黒人たちの間で」 アンリ・ミショー「魔法の国にて」
ラファティは登場人物の命名に凝っていると言われるが、残念ながら日本語ではなかなかピンとこない。ってか、何と表記すべきか悩ましい。ネットで発音を確認できることも多いが、原語の発音そのままがいいのかどうか。 翻訳中の『クレプシス年代記』に登場するTerpsichore、ネットで確認するとタプシコリーが近いが、おそらくギリシャ語のΤερψιχόραが元だろう。山岸凉子『舞姫 テレプシコーラ』が知られているし、ネフェルピトーの念能力として知られる黒子舞想(テレプシコーラ)もあり、表記をあわせたほうがいいのかなあ。